死亡事例が複数確認された血管炎治療薬「タブネオス」、承認の根拠となった研究論文を撤回…米医学誌〔読売新聞〕
米企業が開発し、キッセイ薬品工業(長野県松本市)が日本で販売する血管炎治療薬「タブネオス」(一般名アバコパン)について、米医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」は、薬の承認の根拠となった臨床試験に関する研究論文を撤回した。この薬を巡っては、日本の患者が投与後に死亡する事例が複数確認され、同社が注意喚起している。
同誌の発表によると、撤回は6月29日付。論文は、開発元の米製薬アムジェン傘下の企業の研究者らが2021年に発表していた。
しかし、米食品医薬品局(FDA)の評価部門による調査で、臨床試験に参加した患者のデータを試験終了後に操作していたことなどが判明。この事実について、論文で開示されていなかったという。論文執筆を担当した研究者2人が撤回を申し出ていた。
(2026年7月1日 読売新聞・ワシントン=中根圭一)
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