抗アルツハイマー病薬レケンビとケサンラの添文改訂

アポリポ蛋白E遺伝子検査の考慮や注意事項を追記

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 厚生労働省は本日(8月17日)付で医薬局医薬安全対策課長通知(医薬安発0817第1号)を発出。抗アミロイドβ(Aβ)抗体のレカネマブ(商品名レケンビ)とドナネマブ(ケサンラ)について、①「警告」の項のアミロイド関連画像異常(ARIA)に関する注意事項に投与開始前にアポリポ蛋白E(APOE)遺伝子検査の実施を考慮することを追記、②「重要な基本的注意」の項にAPOE遺伝子検査の実施に係る注意事項を追記-するよう、添付文書の「使用上の注意」の改訂を指示した。

APOEε4ホモ接合型キャリアのARIAリスクと検査保険収載を踏まえ改訂

 レカネマブとドナネマブについては、国内外でARIA症例が集積したことなどを踏まえ、今年(2026年)6月に投与開始後の期間を問わずARIAを示唆する症状出現時の受診およびMRI検査を「必要に応じて」から「速やかに」に引き上げ、患者および家族・介護者への指導を義務化するなどの改訂が行われている(関連記事「アルツハイマー新薬、厚労省が安全管理強化を指示」)。

 今回、医薬品医療機器総合機構(PMDA)が製造販売後調査、国内副作用報告、承認時の臨床試験、海外添付文書、ガイドラインなどを調査した結果、国内でARIA関連症例がレカネマブで95例(死亡例0例)ドナネマブで87例(同1例)の集積を確認。

 専門委員の意見も聴取した結果、①APOEε4ホモ接合型キャリアでARIAの発現割合が高い傾向が認められた、②先月1日付でAPOE遺伝子検査が保険収載された(関連記事「抗Aβ抗体の副作用リスク検査試薬が保険適用に」)-ことを踏まえ、使用上の注意を改訂することが適切と判断した。

 主な改訂点は、以下の通り。

警告:「アポリポ蛋白E対立遺伝子4(APOEε4)ホモ接合型キャリアの患者でARIAの発現割合が高かったことから、本剤の投与開始前に、APOE遺伝子検査の実施を考慮すること」を追記

重要な基本的注意:「ARIAのリスク管理のために、原則として本剤の投与開始前に、APOE遺伝子検査の実施を考慮すること。考慮した結果、投与開始前に検査を実施しなかった場合においても、本剤投与中に必要と考える場合には検査の実施を検討すること。遺伝子検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品を用い、最新のガイドライン等を参考にAPOE遺伝子検査の意義について患者及び家族・介護者に十分に説明し、同意を得ること」を追記

 詳細は、厚労省の「医薬安発0817第1号」を参照されたい。

編集部・関根雄人

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