【2018年 医学はこうなる】倉原 優

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私が選んだ2017年 医学3大ニュース

1.ダウ平均株価が史上初の2万ドル突破

 これは医師としてではなく一投資家としてのニュースであるが、日本でも日経平均株価が26年ぶりの高値を付けており、世界的に株高の流れが続いている。日本銀行がこの先どういう出口戦略を取るのか、興味深い。しかし、われわれ医療従事者にとっては、そんな株価指数などよりも診療報酬の引き下げの方が実生活へのダメージが大きいのだが。

2.各地で大規模テロ

 2017年もテロが各地で相次ぎ、海外旅行を計画していたものの、中止した人が多かったのではないだろうか。私もバカンスは国内にとどめざるをえなかった。罪のない幼子の命がテロで奪われるなど、許されてはならない。

3.加熱式たばこの利用者急増

 呼吸器内科医としては、加熱式たばこの台頭には目を見張るものがある。現在「IQOS(アイコス)」(フィリップ モリス ジャパン)、「Ploom TECH(プルーム・テック)」(日本たばこ産業)、「glo(グロー)」(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン)の3種類が販売されている。中には、リキッドタイプの電子たばこを個人輸入している人もいるようだ。

「従来のたばこと加熱式たばこはどちらがいいんですか?」という質問が患者から毎日のように投げかけられるため、困っている医師も多そうだ。ちなみに私は、加熱式たばこは少なくとも燃焼たばこよりは肺胞に対するダメージは大きくないと考えているが、あまり明言はしていない。

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