着陸用専用椅子の作製
JAXA 宇宙飛行士・運用管制ユニット 嶋田 和人
ソユーズのシートはオーダーメイド
スペースシャトルには翼があったので、エアラインのように静かに着陸できました。カプセル宇宙機ではパラシュートを大きくすると重くなるため、着陸時の垂直速度を小さくするのは簡単ではありません。ソユーズではセシウム137高度計で2mを検知したら逆噴射ロケットが点火して地上に着地します。着陸支援要員が真っ先にする作業に、このアイソトープ(セシウム137)外しがあります。椅子は近年に改修されて、着地寸前にせり上がるようにもなっていますが、衝撃を和らげるのに最も有効なのは体にぴったりと合ったシートライナーだそうです。そこで写真のようにシートライナーを個人ごとに作製します。では、軌道上で体型が変わったらどうするのでしょう。軌道上の運動でマッチョになってしまってライナーを削った例があるとか。運動装置が充実する前はカロリー摂取不足の例が多かったこともあるのか、平均的に身長が数cm伸びても椅子に入らなくなる例はなかったようです。軌道上で身長が伸びる理由として椎間板が膨らむという仮説がありましたが、最新の論文では脊柱周囲の筋肉の弱化によりS字型が失われることが原因として疑われています(Spine 2016; 41: 1917-1924)。着陸後はすぐ元の身長に戻ります。
2016年8月にロシア・ズヴェズダ社でソユーズシートライナーの型取りを行う金井宣茂宇宙飛行士。(JAXA)
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