腎デナベーション①異なる方法でも有効
〔編集部より〕Lancet 2018; 391に腎デナベーションの臨床試験結果の論文が2報掲載された。この2報を一挙に中村正人氏(東邦大学医療センター大橋病院循環器内科教授)に解説をしてもらった。
腎デナベーション①異なる方法でも有効
研究の背景:超音波を用いた新たな腎デナベーションシステムを利用
SYMPLICITY HTN-3試験が報告されて以来、腎デナベーションへの期待は大きく減退していた。しかし、SPYRAL HTN-OFF MED試験では、この試験における反省点や解剖学的検討による新たな知見を反映させ、焼灼部位などの技術的な問題点を改善、無投薬例を対象とし薬物の変更による影響を除外することによってこの治療のコンセプト自体は正しいことを示した(proof of concept試験と称されるゆえんである)。これまでに報告された試験は高周波エネルギーを用いた方法が中心であったが、今回、超音波を用いた腎デナベーションシステム「 Paradise」の成績がLancet(2018; 391: 2335-2345)に報告された。このシステムは、低圧で拡張したバルーン内に冷水を灌流させることで血管の損傷を防止し、超音波によって発生したエネルギーでリング状に血管壁から1~6mmの深部を焼灼するデバイスである。標的となる交感神経はこの深さに局在し、全周性に焼灼できるため確実かつ効率的にデナベーションを行える可能性を有する。
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中村正人(なかむら・まさと)
東邦大学医療センター大橋病院循環器内科教授。1982年に東邦大学医学部卒業。1982年に医学博士取得。1994年に米・Cedars-Sinai Medical Center(Los Angeles,USA) 留学、東邦大学医学部内科学第三講座講師、同准教授を経て2009年から現職。
日本心血管インターベンション理事、日本脈管学会評議員、日本循環器学会評議委員、日本心臓病学会評議員など。









