がんでは脳卒中リスクが高まる

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研究の背景:がんの脳卒中リスクを明らかにする

 顕性がんは脳卒中のリスク増加と関連するが、潜在性がんが脳卒中のリスクとなるかは明らかでない。一方、喫煙はがんと脳卒中のリスクとなるが、がんに合併した脳卒中のリスクに喫煙が及ぼす影響は調査されていない。

 今回、デンマークがんレジストリに2003~12年に登録された全てのがん症例26万4,376例のデータをデンマーク脳卒中レジストリのデータと突き合わせ、がんの診断前(潜在性がん)と診断後(顕性がん)の脳卒中リスクが検討された(Stoke 2018; 49: 1585-1592)。各がん症例と年齢、性、所得をマッチさせランダムに選出したがんを有さない10例、計257万1,260例を対照群とした。15の一般的ながんのタイプを、米疾病対策センター(CDC)の2014 Surgeon General's reportに従って、喫煙と関連のあるがん(肺がん、大腸がん、膀胱がん、直腸がん、膵がん、腎がん、胃がん、頭頸部がん)、関連のないがん(非ホジキンリンパ腫、乳がん、前立腺がん、黒色腫、中枢神経のがん、卵巣がん、子宮内膜がん)に分類して検討した。

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