また脳梗塞治療薬にdrug lagが生じるのか

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研究の背景:脳梗塞予防における抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)の効果を検証

 脳梗塞/一過性脳虚血発作(TIA)後の再発予防におけるクロピドグレルとアスピリンの単独または併用の有効性は示されている。わが国が参加したSOCRATES試験では、脳梗塞/TIA後の血管イベント/死亡の予防において、血小板のP2Y12受容体に可逆的に結合するチカグレロルのアスピリンに対する優越性は示されなかった。今回、脳梗塞の再発予防におけるチカグレロル+アスピリンの併用とアスピリン単独を比較したランダム化比較試験(RCT)THALESの結果が報告されたので紹介する(N Engl J Med 2020; 383: 207-217JAMA Neurol 2020年11月7日オンライン版Stroke 2020; 51: 3504-3513)。

橋本 洋一郎(はしもと よういちろう)

熊本市民病院神経内科。1981年鹿児島大学医学部卒・熊本大学第一内科入局、1984年国立循環器病センター、1987年熊大第一内科、1993年熊本市民病院神経内科。専門は脳梗塞、頭痛、禁煙支援、リハビリテーション、医療連携。急性期病院の医師として脳卒中診療ネットワーク構築の中でいろいろな活動を行っている。日本脳卒中学会・日本頭痛学会・日本禁煙学会の理事。

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