ウェブ講演会の「感染性」と「毒性」 伝えるべき情報が伝わって来ない新規OA注射薬 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景1:コロナ禍でウェブ講演会が盛ん コロナ禍で対面の講演会が軒並み中止になり、MRさんの医療機関への訪問も制限されている。これに代わってウェブ講演会が盛んに行われており、医療現場への情報提供の中心的役割を担っている。 これらの講演会は多くの医療情報サイトから簡単にアクセスでき、自宅や職場で空いた時間に視聴できるという利便性がある。多くの先生が手軽に最新の情報を得ることができるため、変異ウイルスのように高い「感染性」を持って広がっている(たとえが悪い?)。 ただ、私は演者としては、従来の対面の講演会の方が好きである。まず、ウェブ講演は全国配信のため、ご当地ネタのつかみトークができない。あと、聴衆の中にキャラが立っていそうな先生を探して軽ーくイジるのがひそかな楽しみだったのだが、これができない。個人的にはけっこうキツい。 性格がゆがみまくっている私の価値観はさておき、一般的にウェブ講演会の最大の問題点は、一方通行になりがちで視聴者との往復のディスカッションができない、ということであろう。時間内に限られた質問は受けるようにはしているが、質問内容に主催者が目を通してから選ばれたものだけが演者に渡される。 私は講演後には全ての質問を読んでいたが、メーカーにネガティブな質問が選ばれたことはなかった。しかし、そういう質疑応答こそが医療現場にとっては貴重な情報である。ウェブ講演会は、メーカーに都合の良い情報だけ全国の医療現場に拡散するという「毒性」を併せ持っていることを忘れてはならない(たとえが最悪?)。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×