急性期脳梗塞に対する再開通療法のガイドライン遵守がアウトカムを改善

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研究の背景:DPCデータベースと電子カルテデータから開発した QI 収集法を用いてガイドライン遵守率とアウトカムについて検討

 医療の質指標(QI)は、日常診療における病院のパフォーマンスを測定するための一般的なツールである。全国レベルで系統的に急性期脳卒中医療の質を計測し、改善することを目的とするClose The Gap-Stroke(CTGS)プロジェクトでは、保険診療報酬の診断群分類別包括評価(DPC)データベースと電子カルテのデータを組み合わせて開発したQIの革新的な収集手法を用いて、全国的なガイドライン遵守率の推移と、これらのQIの遵守と急性虚血性脳卒中患者の早期転帰との関連性を調査した。同プロジェクトの主任研究者で国立循環器病研究センター病院長の飯原弘二氏らは、急性期脳梗塞に対する再開通療法のガイドライン遵守率がアウトカム改善に与える影響を、全国レベルで初めて実証できたとStroke2022年8月16日オンライン版)に報告した。

橋本 洋一郎(はしもと よういちろう)

済生会熊本病院脳卒中センター特別顧問。1981年鹿児島大学医学部卒・熊本大学第一内科入局、1984年国立循環器病センター、1987年熊大第一内科、1993年熊本市民病院神経内科、2022年より現職。専門は脳梗塞、頭痛、禁煙支援、リハビリテーション、医療連携。急性期病院の医師として脳卒中診療ネットワーク構築の中でいろいろな活動を行っている。日本脳卒中学会・日本頭痛学会・日本禁煙学会の理事。

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