研究の背景:CGRP関連抗体のガイドラインが改訂 片頭痛治療薬としてカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)やCGRP受容体のモノクローナル抗体が、欧米ではわが国より早く発売され、欧州頭痛連盟(EHF)は2019年にCGRPあるいはCGRP受容体のモノクローナル抗体に関するガイドラインを作成した。その後、ランダム化比較試験(RCT)やリアルワールドのエビデンスが蓄積し、これらの片頭痛治療薬に関する証拠と知識が増加したことから、EHFは今回ガイドラインの2022年アップデート版を発表した(J Headache Pain 2022; 23: 67)。