〔Lancetセミナー〕市中肺炎
付けたり:長男の肺炎、デカルト方法序説、部屋干しの悪臭Moraxella、Edmund Burke、真珠湾攻撃、 ニューギニアとガラパゴス、スターウォーズ
2014年以来、最近トップジャーナルで市中肺炎(Community Acquired Pneumoniae; CAP)の総説を見かけないなあと思い検索したところLancet(2021 Sep 4; 398: 906-919)にあり、小生見逃していましたのでまとめました。主著者はイタリア、ミラノ近くPieve EmanueleのHumanitas大学の教授です。以前、家内に「この市中肺炎読んで」と言ったところ「シチュー?」と聞き返されました。
この総説の要点は下記16点、時間のない方はこの16点の怒涛の反復をして下さい。長文ですので興味のある章のみお読みください。
Lancet(2021 Sep 4; 398: 906-919)市中肺炎(Seminar)要点は下記16点です。
- 痰G染、培養を推奨も否定もせぬ。必須は重症、MRSA/緑膿菌リスク(3M内入院/抗菌薬投与)時
- 市中肺炎患者の3割は退院後1年以内に死亡
- 医療ケア関連肺炎(HCAP)の概念は捨てられた
- リスク:肺炎既往>心疾患>脳血管/認知>神経精神>肺疾患>嚥下↓>DM>がん>肝>腎疾患
- 肺炎予測因子:1週以内の陰影、 >37.8℃、crackle、 SO2<95、脈>100。老人は疲労、せん妄も
- レジオネラ:Na↓、LDH↑、空咳。マイコプラスマ:脳炎、脳卒中。肺炎球菌:咳、胸膜痛、喀血
- X線正常でも1/3にCTで肺炎。肺エコーで肺炎Sn94%、Sp96%、小児・妊婦に使える
- 肺胞は無菌でなく雑多な菌が同居してバランスが取れ、炎症で乱されて肺炎起こる
- 尿肺炎球菌/レジオネラ抗原は重症肺炎、レジオネラアウトブレーク、旅行で推奨。Multiplex PCR有望
- 重症度と外来/入院治療を決めるにCURB-65よりPneumonia Severity Index(PSI)使用
- 起因菌:肺炎球菌とウイルス最多。他インフルエンザ菌、モラクセラ、クラミジア、マイコプラズマ、レジオネラ、ブドウ球菌
- 重症はMRSA、緑膿菌(-)ならβ-lactam+macrolideまたはβ-lactam+quinoloneを7~14日
- インフルエンザ接種は必須!肺炎を6割予防、入院25~53%減らす!amantadine推奨しない
- 安定化指標:BT≦37.8、P≦100、R≦24、SBP≧90、SO2≧90、正常意識で抗菌薬経口に
- ステロイド、NPPVは推奨せぬがHFNC可。敗血性症ショック、要昇圧剤でヒドロコルチゾン200mg/日可
- 再入院率1カ月内15~20%、 1年後死亡率30%、 3割で心血管合併症、 1/4で認知症
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仲田 和正(なかだ かずまさ)
西伊豆健育会病院病院長。1978年に自治医科大学卒業、静岡県立中央病院(現静岡県立総合病院)全科ローテート研修、1980年に浜松医科大学麻酔科研修(4~9月)、静岡県国民健康保険佐久間病院外科・整形外科。1984年に自治医科大学整形外科、大学院、1988年に静岡県島田市民病院整形外科、1991年に静岡県西伊豆病院整形外科。
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