マイクロ/ナノプラスチックよ、お前もか!

PM2.5に続いて問題が浮上

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

研究の背景:MNPsが心血管疾患の新たな危険因子として浮上

 マイクロプラスチックおよびナノプラスチック(MNPs)は、経口、吸入、皮膚曝露により体内に入ることが示されており、ヒトの乳汁や尿、血液の他、胎盤、肺、肝臓で検出されている。MNPsは心血管疾患の新たな危険因子として浮上しているが、ヒトで両者の関連を示すエビデンスはなかった。

 このMNPsに関して、多施設前向き観察研究が実施された(N Engl J Med 2024; 390: 900-910)。2019年8月1日〜20年7月31に、無症候性頸動脈狭窄症(NASCET基準70%超)のために頸動脈内膜剝離術を行った18〜75歳の患者を登録し、2023年7月1日まで追跡した。(関連記事「マイクロ/ナノプラスチックがCVDリスク?」)

橋本 洋一郎(はしもと よういちろう)

済生会熊本病院脳卒中センター特別顧問。1981年鹿児島大学医学部卒・熊本大学第一内科入局、1984年国立循環器病センター、1987年熊大第一内科、1993年熊本市民病院神経内科、2022年より現職。専門は脳梗塞、頭痛、禁煙支援、リハビリテーション、医療連携。急性期病院の医師として脳卒中診療ネットワーク構築の中で多彩な活動を行っている。日本脳卒中学会名誉会員、日本頭痛学会・日本禁煙学会の理事。

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