「どう動くか、何を学び取るか」は自分次第
馬場記念病院の初期研修
井形 公洋(いがた きみひろ)
所属:馬場記念病院
研修先:馬場記念病院(2024年4月〜26年3月)

忘れられない初当直
研修期間で最も印象に残っているのは、入職して2週間目に初めて日曜日の日当直に入った日のことです。点滴の出し方すらおぼつかない状態で迎えた当直に不安を感じながらも、循環器内科の上級医の先生に丁寧にご指導いただき、少しずつ業務に慣れていきました。
そんな中、お昼過ぎに心筋梗塞疑いの患者さんが救急搬送されてきました。上級医が迅速かつ冷静に対応し、そのまま緊カテ(心臓カテーテル)へ。私は「かっこいいなぁ」と感心しながらぼんやり見ていたところ、突然「すまん、これ持ってて」と当直ピッチ(医療用PHS)を渡され、上級医の先生はそのままカテ室へ消えてしまいました。
残された私は鳴り続けるピッチを握りしめ、カテ中の先生の邪魔にならぬよう電話の内容を先生に伝え指示を仰ぎながら、伝書鳩のように奔走しました。防護服を着たまま病棟を駆け回ったその経験は、国試の知識ではどうにもならず、病院という現場で医者として無力な自分と医療チームの一員としての責任を強く自覚させられる出来事でした。もう一度同じ状況を経験したいとは思いませんが、間違いなく自分を成長させてくれた大切な原点の1つです。
気軽に相談できる雰囲気も重視
学生のころから志望診療科を決めていたため、その診療科を深く学べる病院を優先して見学しました。また、コメディカルスタッフに気軽に相談できる雰囲気かどうかも重要なポイントでした。実際の医療現場では、指導医だけでなく、看護師、薬剤師、技師、リハビリスタッフなど多職種から学ぶことが非常に多くあります。現在の病院では、さまざまな職種の方々から日々学びながら研鑽を積むことができ、大変満足しています。
研修生活は忙し過ぎず、自主学習やプライベートの時間もきちんと確保できるバランスの取れた環境です。医師人生の中でも、研修医は自分の時間を最も自由に使える期間だと思います。だからこそ、自分の価値観に合った働き方ができる病院を選ぶことが大切だと感じています。
写真.同期との休日ゴルフ

研修医として研鑽が積める環境
救急外来では、研修医がファーストタッチを担当し、上級医と相談しながら検査や治療を進めていきます。経験を積んでいくと、初期対応から治療方針の決定、帰宅の可否判断まで一通り行い、最後に指導医の確認を仰ぐという流れになります。現在ローテートしている脳神経外科では、開頭術や血管内治療の助手として手技を学びながら、気管切開術や慢性硬膜下血腫などの小手術では上級医の丁寧な指導の下で執刀の機会もいただいています。病棟管理においても、相談しやすい雰囲気の中でしっかりと学べており、非常に充実した日々を送っています。
脳神経外科では週2回のカンファレンスがあり、手術症例や難症例について脳外科医全員で活発な議論を行っています。その他にも病院全体で研修医向けの勉強会が定期的に開催されており、知識と経験を積む環境が整っています。
図.脳神経外科の1日

院内のジムや卓球台でリフレッシュ
昼食は病院食堂に加え、近隣のイタリアンレストランを社食として利用できます。ワインソムリエのシェフがつくる美味しいランチがワンコインで食べられるのは大きな魅力です。当直中は上級医が出前をごちそうしてくださることが多い他、研修医同士ではジャンケンで負けた人がおごるなど、和気あいあいとした時間もあり、良い思い出になっています。
写真.社食のランチ

院内にはジムや卓球台があり、当直の合間などに気分転換や運動をすることができます。忙しい中にもリフレッシュできる空間があるのはとてもありがたいです。
初期研修医生活はたった2年間です。仮に研修先選びを間違っても命を取られるわけではありません。大切なのは、どんな環境に身を置いても「自分がどう動くか、何を学び取るか」です。自分次第でいくらでも有意義な研修医生活にできます。ぜひ、自分らしい研修医生活を楽しんでください。応援しています。
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