〔編集部から〕本連載は、主要医学ジャーナルに目を通すことを毎朝の日課としている医学レポーターが、SNS上での反響も踏まえ、毎週特に目を引いた論文5本をピックアップ。うち1本にフォーカスします。今回は4月6~12日に公開された論文からフォーカスしたのは「糖尿病治療薬の感染症抑制効果」に関する論文。その他のピックアップ論文は、末尾をご覧ください。 心肥大合併例で疑問視されていた「SBP<130mmHg」の有用性 「収縮期血圧(SBP)は本当に130mmHg未満まで下げるべきなのか」。この問いに対してまたもや、議論を呼びそうなデータが報告された。 2月19日の本欄で紹介した通り、心肥大―高血圧例のおよそ3人に1人に認められると報告―を合併する高血圧ではSBPが130mmHgを下回ると「130~139mmHg」に比べ、全死亡・心臓死とも有意なリスク上昇が、後付け解析ではあるものの、ランダム化比較試験(RCT)から報告されている(関連記事「一律"厳格降圧"路線に警鐘論文―ESH関係者」)。 今回の研究は、「心肥大を合併しない」高血圧例でも同様に、「SBP<130mmHg」への降圧はその有用性が疑問視されるとするものだ。230万例を超す高血圧例を解析した結果である。米・The University of IowaのMasaaki Yamada氏らが4月7日、Hypertensionで報告した。 ユニークな「考察」を含め、紹介したい。