週刊論文ウォッチ

心不全治療で注目、「MR拮抗薬」をめぐる話題

スピロノラクトン、エプレレノン、フィネレノン

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

〔編集部から〕本連載は、主要医学ジャーナルに目を通すことを毎朝の日課としている医学レポーターが、SNS上での反響も踏まえ、毎週特に目を引いた論文5本をピックアップ。うち1本にフォーカスします。今回は4月27日~5月3日に公開された論文からフォーカスしたのは「ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬」に関する論文。その他のピックアップ論文は、末尾をご覧ください。

MRAはHFrEFに対する標準治療薬

 ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)は、左室収縮能が低下した心不全(HFrEF)に対する標準治療薬となった。ただしHFrEFに対する心血管(CV)転帰改善作用がランダム化比較試験(RCT)で直接証明されている薬剤は、スピロノラクトンとエプレレノンだけである。

 では、どちらの薬剤を優先して使うべきか。

 この点を大規模実臨床データで検討した結果が、4月28日、Eur Heart J Cardiovasc Pharmacotherに掲載された。著者はデンマーク・ Statens Serum InstitutのHenrik Svanström氏ら。結果に対する考察が興味深かった。

 上記に加え、左室収縮能が維持された心不全(HFmr/pEF)に対するフィネレノンについても、あまり注目されていない(と思われる)データを紹介したい。

宇津 貴史(うつ たかし)

医学系編集会社、広告代理店(編集職)とメディカルトリビューン(記者)を経て、2001年からフリーランス。新聞系メディアなどに記名、匿名で執筆を続ける。平日は原則として毎朝、最新論文をチェック(https://x.com/Office_j)。特定非営利活動法人・臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR)会員。会員向けニュースレター記事執筆、セミナーにおける発表などを担当。日本医学ジャーナリスト協会会員。共著に『あなたの知らない研究グレーの世界』(中外医学社)。

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