がんの遺伝子異常は患者ごとに異なり、これに基づいて分子標的治療や個別化治療が行われる。しかし、1つの腫瘍の中でもゲノムの異なる複数のクローンが存在しており、それが薬剤耐性につながっている可能性が高い。この現象は腫瘍内不均一性(Intra-Tumor Heterogeneity;ITH)と呼ばれる。ITHはさまざまなタイプのがんにおいて観察されており、がんの治療抵抗性の一因と考えられている。 ■関連記事 乳がんの転移巣に原発巣と異なる遺伝子変異 <!-- .read-more-btn{ display:none!important; } -->