クラミジア肺炎は存在しない?
研究の背景:ほとんどまともな診断ができないのが現状
市中肺炎のうち、非定型病原体として有名なのがマイコプラズマ、クラミドフィラ、レジオネラの3つである。これらの病原体による市中肺炎をまとめて非定型肺炎と呼ぶことが多い。しかし、私は少なくともレジオネラだけは別疾患として扱うべきと考えている。なぜなら、レジオネラ肺炎はこの3つの中で死亡リスクが最も高い重症感染症であり、他の非定型肺炎とは臨床像が全く異なるためだ。
さて、今回取り上げるのは、最もマイナーな非定型肺炎、クラミドフィラ肺炎である。慣習的に「クラミジア肺炎」と呼ばれることも多いが、1999年にChlamydia pneumoniaeからChlamydophila pneumoniaeへ菌名が変わっているので、クラミドフィラ肺炎と呼ぶ方がふさわしいだろう(タイトルを「クラミジア肺炎」としたのは、担当編集者に「先生、こっちの方が絶対にクリックされますから」と泣き付かれたためである。なお、「存在しない?」としたのは「クラミジア肺炎」という言葉が誤用だという意味ではない)。
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倉原 優 (くらはら ゆう)
国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科医師。2006年、滋賀医科大学卒業。洛和会音羽病院での初期研修を修了後、2008年より現職。日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本感染症学会感染症専門医、インフェクションコントロールドクター、音楽療法士。自身のブログで論文の和訳やエッセイを執筆(ブログ「呼吸器内科医」)。著書に『呼吸器の薬の考え方、使い方』、『COPDの教科書』『気管支喘息バイブル』、『ねころんで読める呼吸』シリーズ、『本当にあった医学論文』シリーズ、『ポケット呼吸器診療』(毎年改訂)など。










