アビガンを連休明けに使用できる!
「期限付き(条件付き)早期承認制度」を使おう
研究の背景:新型インフル用に備蓄されているアビガン
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬として、ファビピラビル(商品名アビガン)が注目されている。
日本で開発された薬剤であり、2014年に富山化学工業がインフルエンザに対して製造販売承認を取得している。しかしながら、販売は開始されず、「他の薬剤が効かない新型インフルエンザと政府が判断した場合に、厚生労働省の要請を受けて製造を開始する」という特殊な承認となった。
その適応症は「新型または再興型インフルエンザウイルス感染症(ただし、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効または効果不十分なものに限る)」で、市販後の副作用データなどはない。富山化学としては、アテが外れたということになるが、その主たる理由は、動物実験において初期胚の致死および催奇形性が確認されたことである。したがって、添付文書においても、妊婦または妊娠している可能性のある女性には禁忌で、また精液中へ移行することから、男性に対しても避妊が義務付けられている。
2017年に厚労省は、新型インフルエンザの流行に備えファビピラビルを備蓄することを決めた。この備蓄しているファビピラビルの供給は「特定および第一種感染症指定医療機関または都道府県知事が指定する医療機関が依頼した場合」となっている。
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川口 浩(かわぐち ひろし)
1985年、東京大学医学部医学科卒業。同大学整形外科助手、講師を経て2004年に助教授(2007年から准教授)。2013年、JCHO東京新宿メディカルセンター脊椎脊髄センター・センター長。2019年、東京脳神経センター・整形外科脊椎外科部長。臨床の専門は脊椎外科、基礎研究の専門は骨・軟骨の分子生物学で、臨床応用を目指した先端研究に従事している。Peer-reviewed英文原著論文は300編以上(総計impact factor=1,643:2019年6月現在)。2009年、米国整形外科学会(AAOS)の最高賞Kappa DeltaAwardをアジアで初めて受賞。2011年、米国骨代謝学会(ASBMR)のトランスレーショナルリサーチ最高賞Lawrence G.Raisz Award受賞。座右の銘は「寄らば大樹の陰」「長いものには巻かれろ」。したがって、日本の整形外科の「大樹」も「長いもの」も、公正で厳然としたものであることを願っている。
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