音楽プロデューサー 松任谷正隆氏が語る 腕時計に秘められた価値観とは!?
〔特別企画〕2021 luxe春号
作曲家、音楽プロデューサーとして活躍する傍ら、テレビやラジオにも出演し、さらにモータージャーナリストとしての顔も持つ松任谷氏。腕時計についてもファッションやダンディズムを絡めて語ってくれるものと期待していたが、「僕にとっての腕時計は、人とはちょっと違う特別な存在で、"神頼み"的なものです」と、返ってきたのは意外な言葉だった。
幼い頃はメンタルが弱かったという松任谷氏。中学生になり、両親に"リューズの見えない自動巻き"がキャッチコピーだった腕時計、セイコースポーツマチック・ファイブを買ってもらい「自分とは違うリズムでコンスタントに"時を刻んでいる"時計の中には、神様が存在していると思った」と話す。神を思わせる腕時計の精巧さに心が没入することで、精神的に救われたという同氏。大人になっても時計に対する姿勢は変わらず、「神様はひとりでいいので、時計も1個でいい」と、時計をコレクションすることはなかったそうだ。
「セイコースポーツマチック・ファイブをなくしてしまい、長いブランクを経て、27〜28歳の頃に手に入れたのがロレックス。知人が買ってきてくれたものでしたが、当時流行りのサブマリーナではありませんでした。ブレゲは妻が海外で購入しプレゼントしてくれたもの。彼女は僕に腕時計をプレゼントすることが好きなようで、ロレックスのコスモグラフなど数本もらっています。アラン・シルベスタインは高級機械式時計なのに、パッと見はカジュアル時計にしか見えないところがユニークで気に入っています。ひょうきんで人に威圧感を与えない表情なので、珍しく自分で購入しました。ただ人前に出る際はグランドセイコーが多いですね。それは、アンダーステイトメント(控えめな表現)を大切にしたいから。僕自身、人が身に着けている腕時計を自然とチェックするということは、僕の手首にある時計も人に見られているわけですから、やはりアンダーステイトメントでいきたいですし、理由のある腕時計を選択していたい。できるだけ控えめで誰も知らないような時計を選びたいですね」と語る松任谷氏は、TPOをわきまえた控えめな時計選びを推奨する。時計は機械なので定期的に使用することが大切で、自分自身にとってのストーリーであれば、どのような腕時計でもよいとも話す。自動車専門誌『CAR GRAPHIC』初代編集長である小林彰太郎氏の「かっこいいのは、車がボロくても運転が上手い人」という言葉が印象に残っており、それに通じるものだ。
松任谷氏は2020年から「みんなの応援村」という、全国各地のさまざまな地域で懸命に生きる人達を応援するプロジェクトで精力的な活動を行っている。
「闘病生活を送る子供たちが助けたい人を見つけて応援することで、自分自身がスーパーマンになるという『スーパーマンプロジェクト』。スーパーマンであるという認定を示す証として、手首に何か特別なものをはめてあげたいと思ったんです。そこで、はめたままMRIに入れるラバー製の特別なバンドを作りました」。
応援村もスーパーマンプロジェクトも腕時計には無関係に思えるが、「手首にはめるものは自分を守ってくれる特別なもの」という同氏の考えに一致している。思春期の同氏が腕時計に救われたように、子供達も手首にはめた特別なバンドで生き甲斐を見つけて欲しいと願っての行動だ。「僕にとって腕時計が神様のような存在だったように、誰もが1つは神頼みの対象を持っていますから」と話す松任谷氏の笑顔が、印象深かった。
音楽プロデューサー
松任谷 正隆
1951年東京生まれ。幼少時からクラシックピアノを習い始め、14歳の頃にバンド活動を開始。1974年にミュージシャンデビューを果たす。その後はアレンジャーやプロデューサーとして活動し、妻である松任谷由実氏をはじめ、多くのアーティストの作品に携わる。また、モータージャーナリストとして日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務めている。
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