アテゾリズマブ、節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型への適応拡大を申請

中外製薬

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 中外製薬は昨日(10月31日)、抗PD-L1ヒト化モノクローナル抗体アテゾリズマブ(商品名テセントリク)について、再発/難治性の節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型(ENKL)に対する適応拡大申請を行ったと発表した。(関連記事「希少がんに免疫療法薬アテゾリズマブが有効」)

 ENKLは、主に鼻腔に生じる悪性リンパ腫の一種。悪性リンパ腫(年間発症数約3万6,000例)に占める割合は約0.68%とまれだが、小児から成人まで年齢を問わず発症する。初回治療後の進行期には約6割の患者が再発するものの再発例に対する標準治療は確立されておらず、予後不良であることが課題となっている。

 今回の承認申請は、再発/難治性ENKLに対するアテゾリズマブの有効性と安全性を検討した国立がん研究センター中央病院をはじめとする医師主導の国内第Ⅱ相多施設共同非盲検単群試験ATTACKの成績に基づくもの。13例中7例で奏効が確認され、奏効割合は53.8%(95%CI 25.1~80.8%)と主要評価項目を達成した。安全性については、他の悪性腫瘍で確認された既知のプロファイルと同様だった。

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