ファイザーは3月24日、血液凝固第Ⅷ因子または第Ⅸ因子に対するインヒビターを保有しない先天性血友病患者における出血傾向の抑制を適応症として、抗組織因子経路インヒビター(TFPI)抗体マルスタシマブ(商品名ヒムペブジ皮下注150mgペン)の発売を開始したと発表した。 同薬は、プレフィルドペン型注入器を用いて週1回自己皮下投与する、体重換算の必要がない固定用量製剤。成人および青年のインヒビターのない血友病A(先天性血液凝固第Ⅷ因子欠乏)または血友病B(先天性血液凝固第Ⅸ因子欠乏)患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験BASISなどの結果に基づき、昨年(2024年)12月27日に承認されていた(関連記事「マルスタシマブ、インヒビター非保有の血友病患者における出血傾向抑制で承認」)。