(編集部から)日本では現在、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期接種は小学校6年生~高校1年生相当の女性のみが対象となっている。一方、日本以外の先進7カ国(G7)を含む80カ国以上では既に男性への定期接種が導入されており、日本でも厚生労働省の分科会で導入に向けた議論が進められている。東京都23区など一部自治体では独自に男性への助成を開始しているが、国レベルでの定期接種化には費用効果の評価が課題となっている。このような状況を踏まえ、男性のHPVワクチン定期接種化に期待を寄せる自治医科大学附属さいたま医療センター産婦人科教授/メディカルコンサルH&B代表の今野良氏に、これまでのHPVワクチンの歩みについて寄稿してもらった。