〔編集部から〕2026年度診療報酬改定に向け、中央社会保険医療協議会(中医協)総会で個別改定項目に関する議論が始まっています。本特集では、中医協総会における議論のポイントをレポート形式で掲載するとともに、専門家による深掘り解説や速報などをお届けします。 今回のポイント ・長期収載品の選定療養、事務局が差額の「2分の1」を提案 ・診療側委員は提案を前提に一部患者への配慮やGE安定供給を要請 ・支払側委員にはなお差額全額徴収の意見がくすぶる 議論の概要:第636回中医協総会 12月17日の第635回中医協総会では、11月14日の総会で議論された後発医薬品(GE)がある長期収載品の選定療養が再び議題となった(関連記事:「【中医協ウォッチング】長期収載品の選定療養、患者自己負担引き上げの行方」)。事務局はGE最高薬価と長期収載品の価格差の4分の1を医療保険の自己負担とは別の特別料金として徴収する現行制度に関し、特別料金を価格差の2分の1以上に引き上げることを提案。支払側委員は賛同を示したものの、診療側委員は患者負担やGEの安定供給に留意をした上での検討を求めた。