糖尿病網膜症(DR)と腎症は、糖尿病細小血管症の1つで、リスク要因が共通しているところが多く、DRは腎症の臨床経過を予測する因子になる(BMJ Open Diabetes Res Care 2019; 7: e000726)。また、糖尿病黄斑浮腫(DME)患者では、腎障害の進行に伴い血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬の効果が減弱することが指摘されている(J Clin Med 2022; 11: 7047)。他方、糖尿病腎症は末期腎不全の原因として最も多い疾患であるが、自覚症状に乏しく、改善の見込める腎症2期での診断が確実になされていないという。千葉労災病院眼科部長の高綱陽子氏は第32回日本糖尿病眼学会(1月16~17日)で、糖尿病腎症精査の契機となったDMEの70歳代女性と60歳代男性の2症例を紹介。「DME診療では眼底所見だけでなく腎機能も評価し、内科医と連携することでDMEと糖尿病腎症の双方の管理向上につながる」と述べた。