ジョンソン・エンド・ジョンソンは本日(3月17日)までに、ファーストインクラスのT細胞リダイレクト二重特異性抗体であるpasritamig(開発コードJNJ-78278343)について、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)を対象に同薬とドセタキセルの併用療法を評価した第Ⅰb相試験で有望な抗腫瘍活性が示されたと発表した。なお、結果の詳細は先月開催の米国臨床腫瘍学会泌尿器癌シンポジウム(ASCO-GU 2026)で報告された。 pasritamigは、T細胞表面に発現するCD3およびヒトカリクレイン(KLK)2に結合して免疫系を活性化させるという新規の作用機序を有している。 同試験では、アンドロゲン受容体経路阻害薬による治療後に病勢進行が認められたmCRPC患者を対象に、同薬+ドセタキセル併用療法の安全性と有効性を評価。その結果、前立腺特異抗原(PSA)が50%以上低下した割合は、全体で64.7%、タキサン系薬の治療歴がない例で75.0%、骨転移のみを有しタキサン系薬の治療歴がない例で88.2%。PSA値が90%以上低下した割合は、それぞれ39.2%、53.6%、76.5%だった。安全性プロファイルは、既報とおおむね一貫していた。 現在、mCRPC患者を対象とする第Ⅲ相試験が2件進行中で、同薬単剤療法は中国ではブレークスルーセラピー指定、米国ではファストトラック指定を受けている。