円形脱毛症の3分の1が該当、アレキシサイミアとは
患者自身も気付きにくい、隠れた病態
研究の背景:円形脱毛症とアレキシサイミアとの関係はあまり知られていない
円形脱毛症(AA)は心身症としての側面が指摘されており、不安や抑うつなどのストレスが引き金となって発症するケースもあれば、逆にAAが不安や抑うつを引き起こすケースもある。生涯有病率は年齢、性、民族を問わず0.58~2.1%で、患者の12%に家族歴がある。
これまでAAの心理的症状に関する報告は多数あったが、「失感情症(アレキシサイミア)」との関連はあまり知られていない。アレキシサイミアは感情表出がうまくできず、自身の感情の変化に気付きにくい病態を指す。アレキシサイミアでは「ストレスはない」と話していても、実際には自分自身の苦しさを十分に認識できていない場合がある。
アレキシサイミアには3つのタイプがあり、①感情の同定と区別が困難なタイプ(DIF)、②感情の言語化が困難なタイプ(DDF)、③目に見える客観的な事実ばかりにとらわれ、自分の内面が見えなくなる外向的思考タイプ(EOT)―に分けられる。
今回紹介するのは、AA患者における不安・抑うつとアレキシサイミアとの関連を調査した論文である(Skin Health and Disease 2026; 6: 94–102)。この研究では、AAの3分の1がアレキシサイミアに該当していた。
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