週刊論文ウォッチ

AIと人間がESC心不全ガイドラインを同時作成!

両者を比較して見えてきたもの…

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〔編集部から〕本連載は、主要医学ジャーナルに目を通すことを毎朝の日課としている医学レポーターが、SNS上での反響も踏まえ、毎週特に目を引いた論文5本をピックアップ。うち1本にフォーカスします。今回は8月24~30日に公開された論文からフォーカスしたのは「AIの活用」に関する論文。その他のピックアップ論文は、末尾をご覧ください。

ESC心不全ガイドラインが全面改訂

 8月28日、欧州心臓病学会(ESC)の心不全(HF)ガイドラインが全面改訂された(Eur Heart J 2026年8月28日掲載論文)。HF分類の変更を含む大幅書き換えである(なお「心房細動」が、ステージA心不全の危険因子として初めて明記された)。

 この公表に合わせ、興味深い論文が同日、Eur J Heart Failに掲載された。新規エビデンスが得られた薬剤に関する「推奨」を、人工知能(AI)に書かせてみた結果である。著者はフランス・Université de LorraineのGuillaume Baudry氏ら。

 本稿ではこのAI作成ガイドラインを、実際のESCガイドラインと付き合わせてみた。その結果、薬剤によっては興味深い差異が観察された。

 またBaudry氏らは、現行ガイドラインにおけるエビデンス評価に「欠けている」視点も指摘している。併せて紹介したい。

宇津 貴史(うつ たかし)

医学系編集会社、広告代理店(編集職)とメディカルトリビューン(記者)を経て、2001年からフリーランス。新聞系メディアなどに記名、匿名で執筆を続ける。平日は原則として毎朝、最新論文をチェック(https://x.com/Office_j)。特定非営利活動法人・臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR)会員。会員向けニュースレター記事執筆、セミナーにおける発表などを担当。日本医学ジャーナリスト協会会員。共著に『あなたの知らない研究グレーの世界』(中外医学社)。

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