26/27シーズンのインフル流行、異例の前倒し
流行ステージを踏まえた抗インフルエンザ薬治療の実施を
公益財団法人宮城県結核予防会 理事長/
元・東北文化学園大学 特任教授/元・東北大学加齢医学研究所 教授 渡辺 彰
2025/26シーズン(2025年9月1日~26年8月31日)の最終盤となる今年(2026年)8月下旬に、インフルエンザの定点当たりの報告数が1を上回り、続く2026/27シーズン(2026年9月1日~27年8月31日)の報告数が早くも立ち上がりを見せた。年間を通じて流行した2023年と、新型インフルエンザA/H1N1pdm09が出現した2009年を除き、8月のインフルエンザ流行は近年では異例のことである。日本より半年ほど流行が先行する南半球でのインフルエンザ患者数が7月までは低い水準にあったため、筆者は当初、日本の26/27シーズンも流行入りが遅れると予想していたが、全く逆で前倒しとなった。本稿では、流行が早まった理由を推考するとともに、流行ステージを踏まえた抗インフルエンザ薬治療の適応について論じたい。
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