中国が塗り替える医学ジャーナルの世界地図
open access×中国×impact factorの脅威
初めに:急増する全公開ジャーナル
国際医学ジャーナルの世界地図が、静かに、しかし確実に塗り替えられている。
1つは、読者や大学図書館が購読料を負担する「購読型出版」から、論文を読者に無料公開する「open access(OA)」への移行である。中でも、全ての掲載論文を無料公開し、出版費用を著者側が支払うarticle processing charge(APC)で賄う全公開(full OA)ジャーナルが急増している。
もう1つは、中国の急速な台頭である。国際医学ジャーナル、特にfull OAジャーナルにおいて中国からの論文が著しく増えている。骨研究領域ではその変化を象徴するように、中国を発信基盤とするfull OAジャーナルBone Researchが、突出したimpact factor(IF)を獲得している。
本稿ではOA、中国、そしてIFをキーワードに、国際医学ジャーナルで今何が起きているのかを考えてみたい。
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