抗インフルエンザ薬の予防投与、やはり有効
臨床試験の解析から導く、予防投与の『真なる効果』
インフルエンザは、流行の規模にかかわらず職場や学校、乳幼児施設、介護施設など、さまざまな場所で集団感染を起こしうる。それは医療施設も例外ではなく、特に流行が大規模な年には院内感染が多発する。病院などで集団感染が起きた際には、対策として発症した職員に自宅待機措置がとられるとともに、接触した可能性がある関係者に対する抗インフルエンザ薬の予防投与が行われることが多い。しかし、抗インフルエンザ薬の予防投与については“有効である”とする報告と“無効である”という報告が存在する。本稿では、予防投与に関する臨床試験の結果や報告の解析を通じて、有効/無効が相半ばする背景や理由を整理し、日本での予防投与の実例や考え方を見直す。予防投与の『真なる』効果への理解を深め、今後のインフルエンザ予防に役立ててほしい。
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