乳がん患者の妊娠・出産をどう支えるか
POSITIVE試験が変えた生殖医療との連携
若年乳がん患者にとって、治療後の妊孕性温存は重要な課題の1つである。特にホルモン受容体(HR)陽性乳がんでは、再発予防のために術後内分泌療法を5~10年継続することが推奨されており、妊娠・出産との両立が難しい場合がある。こうした中、挙児を希望する患者に新たな可能性を示したのが、内分泌療法を一時中断して妊娠を目指すPOSITIVE試験だ。同試験では、HR陽性早期乳がん患者において、一定期間の内分泌療法実施後に治療を中断して妊娠を試みても、短期的な再発リスクの上昇は認められなかった。(N Engl J Med 2023;388:1645-1656)一方、患者の希望を実現するには、治療の中断時期だけでなく、診断時からの情報提供や生殖医療との連携も重要となる。乳がん患者の妊娠・出産を支えるために、どのような対応が求められるべきか、埼玉医科大学総合医療センター産婦人科教授の高井泰氏に聞いた。(関連記事「妊活のため乳がん内分泌療法一時中断はアリ」)
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