週刊論文ウォッチ

心不全に「MASLDパラドクス」浮上

アジア人特有の現象?

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〔編集部から〕本連載は、主要医学ジャーナルに目を通すことを毎朝の日課としている医学レポーターが、SNS上での反響も踏まえ、毎週特に目を引いた論文5本をピックアップ。うち1本にフォーカスします。今回は10月19~25日公開分から「心不全と代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」関連論文に注目。その他のピックアップ論文は、末尾をご覧ください。

MASLDを合併すると心不全の転帰は…

 「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)パラドクス」。そう呼びたくなるようなデータが、慢性心不全のアジア人を対象とした大規模観察研究から報告された。

 MASLDを合併すれば心不全例の転帰は悪化しそうなものだが、必ずしもそうとは限らないようなのだ。論文の著者(シンガポール・ National University HospitalのNicholas Ws Chew氏ら)も意外だったのだろうか、原因や機序に関する考察は必ずしも深くない。論文は10月21日、Open Heartに掲載された。

宇津 貴史(うつ たかし)

医学系編集会社、広告代理店(編集職)とメディカルトリビューン(記者)を経て、2001年からフリーランス。新聞系メディアなどに記名、匿名で執筆を続ける。平日は原則として毎朝、最新論文をチェック(https://x.com/Office_j)。特定非営利活動法人・臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR)会員。会員向けニュースレター記事執筆、セミナーにおける発表などを担当。日本医学ジャーナリスト協会会員。共著に『あなたの知らない研究グレーの世界』(中外医学社)。

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