<第7回>ありがちな高齢者の食欲不振にはこう対応する

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

症例:87歳の男性

慢性呼吸不全で以前より食が細くなっていたが,最近さらに食事量が少なくなったことを心配した娘に付き添われて外来を受診された...

高齢者の食欲不振では特有の病態や原因をふまえる

  高齢者では患者自身の意志で受診する場合と,「食が細いんです」「食べなくなってきたので心配です」と言って家族などの介護者に連れられて来院することがあります。特に認知機能などの低下が客観的に認められる"臨床的"な高齢者(第1回参照)では「高齢者の食欲不振に特有のさまざまな病態や原因」を踏まえ診療する必要があり,その実際について考えてみたいと思います。

木村琢磨先生

木村 琢磨(きむら・たくま)

北里大学医学部総合診療医学・地域総合医療学准教授,北里大学東病院 在宅・緩和支援センター長。

長野県生まれ。東邦大学医学部卒業,国立東京第二病院(現国立病院機構東京医療センター)で初期研修,国立病院東京医療センター総合診療科で後期研修,国立病院機構東埼玉病院総合診療科などを経て現職。

高齢者の臨床は「さまざまな症候・疾患への対応」「専門診療科への適切なコンサルテーション」「家族」「地域」を念頭に置く,「多職種との恊働」「継続性」を踏まえるなど総合診療医の持ち味を生かせる,やりがいのある領域であると考えています。本連載では,高齢者の臨床について横断的に考えていきたいと思っておりますので,先生方からの忌憚ないご意見をお待ちしております。

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