医療事故調査制度は、事故の原因を分析し組織の問題点を改善すれば再発が予防できるとする"Safety-Ⅰ"の考え方に基づいて運用されている。しかし、こうしたリニアモデルの手法は"複雑系"である医療現場の安全には必ずしも寄与しないことが分かってきており、新たな概念や手法が提唱されている。前編に引き続き医療事故調査制度の問題点について、産業界の安全対策との比較も踏まえ、日本医療安全学会理事長で浜松医科大学教授の大磯義一郎氏に解説してもらった。 <!-- .frame-wrapper__video { position: relative; width: 100%; height: 0; padding-bottom: 56.25%; overflow: hidden; margin: 30px auto; } .frame-wrapper__video iframe { width: 100%; height: 100%; position: absolute; top: 0; left: 0; } -->