多発性骨髄腫治療薬トアルクエタマブが発売

ヤンセンファーマ

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 ヤンセンファーマは本日(8月14日)、G蛋白質共役型受容体ファミリーCグループ5メンバーD(GPRC5D)/CD3二重特異性抗体トアルクエタマブ(商品名タービー皮下注3mg、同40mg)について、再発または難治性の多発性骨髄腫(標準的な治療が困難な場合に限る)の治療薬として発売を開始したと発表した。(関連記事「二重特異性抗体の併用療法、髄外性形質細胞腫を有する多発性骨髄腫で深い奏効達成」)

 多発性骨髄腫は再発を繰り返し、治癒困難な血液がん。治療薬は限られ、新たな治療選択肢のニーズが高かった。同薬は、GPRC5DおよびCD3を標的とする二重特異性抗体。日本では、昨年(2024年)3月に希少疾病用医薬品の指定を受け、今年6月24日に承認を取得していた(関連記事「トアルクエタマブ、再発/難治性多発骨髄腫に対する製造販売承認を取得」)。

 岩手医科大学内科学講座血液腫瘍内科教授の伊藤薫樹氏は「トアルクエタマブが治療選択肢に加わったことで、臨床的意義はもちろん、患者や家族に新たな生きる希望をもたらすだろう」と述べている。

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