【年末特別編】2025年の医療ニュース回顧
乳腺外科医無罪判決から病院の経営難まで

乳腺外科医冤罪事件:背景に司法の科学リテラシー欠如
編集部 2025年は1~10月に毎月3本、計30本のニュースを取り上げました(表)。その中で最も反響が大きかったのが、準強制わいせつ罪に問われた乳腺外科医への無罪判決でした。視聴者からは、安堵の声とともに「いつ自分に起こるか分からない」といった感想も寄せられました。
表. 2025年に取り上げたニュース

大磯 この事件で何より問題なのは、無罪確定までに9年を要したことです。背景には、科捜研のDNA鑑定で「陽性」と出ると、それを絶対視してしまう検察と裁判所の科学リテラシーの低さがあります。
本来、科学とは暫定的かつ不確実な仮説の体系であり、技術や知見の進歩により結論が変わりうるものです。しかし、科学的知見に疎い検察官や裁判官はその前提を十分に理解していないようにみえました。
一方、9月のニュースとして取り上げた佐賀県警におけるDNA鑑定不正問題などを通じて、科捜研の鑑定体制の問題点が明らかとなったことは、今後同種の冤罪を防ぐ上で一歩前進ともいえます。ただし、冤罪に巻き込まれた医師ご本人とご家族が被った損害は到底取り返しがつきません。検察と裁判所には真摯な検証と反省が求められます。
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