【2026年医学はこうなる】加藤忠史
順天堂大学精神医学講座教授

【私が選んだ医学2025年の3大ニュース】
1. 大学病院の危機を国が認識?
「2024年3大ニュース&2025年医学はこうなる」において、私が選んだ2024年の3大ニュースの1つは「大学病院崩壊の危機」であった(関連記事「【2025年医学はこうなる】加藤忠史」)。この1年に私が大学の臨床講座の運営において体験した数々の困難の根底にあるのは、まさにこの問題である。
そんな中、2025年10月24日、高市早苗首相が国会の所信表明演説で「赤字に苦しむ医療機関の対応は待ったなし」と述べ、11月28日に閣議決定された2025年度補正予算案には、「医療・介護等支援パッケージ」1兆3,649億円が盛り込まれた。11月7日の衆議院予算委員会では、大学病院が病院経営の厳しさから、自由診療を行っている現状が取り上げられ、松本洋平文部科学大臣が「次期診療報酬改定では、大学病院をはじめ、高度急性期を担う病院への適切な評価が必要」と述べた。補正予算の内容では十分とはいえず、次期診療報酬改定の姿もいまだ見えないが、病院経営、特に大学病院の危機がやっと国に認識されつつあることは、かすかな光というべきであろうか。
診療報酬における保険点数のレートに物価スライド制を導入するなど、保険診療の枠組みを抜本的に見直す。併せて大学病院の診療収入を確保し、大学病院の医師に相応の給与が支払われるようにする。そうした施策によって、大学病院の崩壊とそれに続く日本の医療崩壊を避けることができるのかどうか、この国の医療のかじ取りはまさに正念場である。
全文を読むにはログインが必要です
ログインして全文を読む
無料でいますぐ
会員登録を行う
- ご利用無料、14.5万人の医師が利用
- 医学・医療の最新ニュースを毎日お届け
- ギフト券に交換可能なポイントプログラム
- 独自の特集・連載、学会レポートなど充実のコンテンツ
\ 60秒でかんたん登録 /
会員登録










