週刊論文ウォッチ

GLP-1関連薬の「脱毛問題」を考える

「薬剤そのものの有害事象」なのか

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

〔編集部から〕本連載は、主要医学ジャーナルに目を通すことを毎朝の日課としている医学レポーターが、SNS上での反響も踏まえ、毎週特に目を引いた論文5本をピックアップ。うち1本にフォーカスします。今回は4月13~19日に公開された論文からフォーカスしたのは「GLP-1関連薬の脱毛問題」に関する論文。その他のピックアップ論文は、末尾をご覧ください。

セマグルチドとチルゼパチドに焦点を当てたレビュー

 「はげるか、太ったままでいるか、それが問題だ」。

 かのハムレット公であれば、こう悩んだかもしれない。GLP-1関連薬の有害事象とされる「脱毛」の話である。

 以前からGLP-1関連薬〔GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)、GIP/GLP-1受容体作動薬(GIP/GLP-1RA)〕には、このような有害事象の可能性が示唆されていた。

 そして4月17日、Sci Progに、現存するエビデンスを詳細にレビューした論文が掲載された。著者はカナダ・University of TorontoのAditya K. Gupta氏ら。 セマグルチドとチルゼパチドに焦点が当てられた。

 GLP-1関連薬で減量を試みると脱毛リスクが上昇するのは確かなようだ。ただし「薬剤そのものの有害事象」かどうか、この点は今後の課題となるだろう。

宇津 貴史(うつ たかし)

医学系編集会社、広告代理店(編集職)とメディカルトリビューン(記者)を経て、2001年からフリーランス。新聞系メディアなどに記名、匿名で執筆を続ける。平日は原則として毎朝、最新論文をチェック(https://x.com/Office_j)。特定非営利活動法人・臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR)会員。会員向けニュースレター記事執筆、セミナーにおける発表などを担当。日本医学ジャーナリスト協会会員。共著に『あなたの知らない研究グレーの世界』(中外医学社)。

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