週刊論文ウォッチ

再考すべきか、GLP-1関連薬の「減量」の価値

「減量大=転帰良」とならない現実

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〔編集部から〕本連載は、主要医学ジャーナルに目を通すことを毎朝の日課としている医学レポーターが、SNS上での反響も踏まえ、毎週特に目を引いた論文5本をピックアップ。うち1本にフォーカスします。今回は5月4~10日に公開された論文からフォーカスしたのは「GLP-1関連薬の減量効果」に関する論文。その他のピックアップ論文は、末尾をご覧ください。

減量効果が強調されているが...

 近時、新規開発肥満症治療薬の臨床試験が次々と報告されるようになった。その多くが、従来薬を上回る「減量」効果を報告している。

 しかしその「減量」の先には、どのような「臨床転帰の改善」が待っているのだろう。少なくとも「心血管(CV)イベントの抑制」ではないようだ。
 
 米・UNC Eshelman School of PharmacyのAngelo Navas氏らが5月9日、ランダム化比較試験(RCT) "SUSTAIN-6" の追加解析としてDiabetes Ther で報告した。

 「後付け解析」という限界はあるが、「減量」と「CVリスク」の関係を考える上で新たな材料となるのは間違いない。

 GLP-1関連薬の有用性を評価する際、「減量作用」にどれほどの価値を置くべきか、再考の時期が来ているのかもしれない。

宇津 貴史(うつ たかし)

医学系編集会社、広告代理店(編集職)とメディカルトリビューン(記者)を経て、2001年からフリーランス。新聞系メディアなどに記名、匿名で執筆を続ける。平日は原則として毎朝、最新論文をチェック(https://x.com/Office_j)。特定非営利活動法人・臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR)会員。会員向けニュースレター記事執筆、セミナーにおける発表などを担当。日本医学ジャーナリスト協会会員。共著に『あなたの知らない研究グレーの世界』(中外医学社)。

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