「夢精=正常」という落とし穴
新しい疾患概念“Long-Term Nocturnal Emission”
「夢精(夜間射精)」と聞くと、多くの医療者は「思春期男子に見られる生理現象」というイメージを持つだろう。実際、その認識は間違っていない。夜間射精(Nocturnal Emission;NE)は、睡眠中に自然に射精を認める現象であり、男性の性成熟過程における正常現象として古くから知られている。
ところが、男性性機能診療を行っていると、「夢精が多くて困る」という訴えに、まれに遭遇することがある。われわれは従来、そうした訴えを"疾患"として捉えることがほとんどなく、患者側も「こんなことを相談してよいの分からなかった」と話すことが多い。
そんな、「夢精が多くて困っている」という症例を、最近立て続けに3例経験した。しかも全例が単に「夢精が多い」で済ませられるレベルでなく、深刻なQOL障害を来していた。
まさか、夢精で困るような疾患なんてないだろうと思いつつ検索してみると、2024年に中国から "Long-Term Nocturnal Emission(LTNE)" という新しい疾患概念を提唱したYu Zhaoらの論文を見つけてしまった。
Zhao Y, et al. Long-Term Nocturnal Emission: A New Possible Disease. Biomed J Sci Tech Res 2024
ちなみに、この論文はいわゆるハゲタカジャーナルと思われる論文で、pubmedにも掲載されていない。そんな信用できない論文を紹介してよいものか悩んだが、新しい疾患概念として非常に興味深いものなので紹介したい。
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