「脱毛症治療で性機能障害」は本当に存在するか?
Post-Finasteride Syndrome;PFS
男性型脱毛症(AGA)治療薬であるフィナステリドは、現在では一般診療でも広く処方される薬剤となった。同薬を使用すると性機能や精神の不調などが出現することがあるが、中止しても症状が持続する。それが今回紹介するPost-Finasteride Syndrome(PFS)で、泌尿器科や性機能の専門医であればかつて一度は耳にしたことがあるだろう。
PFSは、フィナステリド使用中止後に次の症状が持続するという概念である。
・勃起障害(ED)
・性欲低下
・朝立ちの消失
・抑うつ症状
・不安症状
・集中力低下 など
私自身、10年以上前にこの疾患概念が性機能の領域で話題となっていたことを覚えている。しかし近年、以前ほど話題に上る機会が減っているような印象がある。
ところが最近、筆者の外来でPFSが疑われる症例を続けて2例経験した。
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