中医協ウォッチング

コロナ治療薬パキロビッド、「費用増加」で薬価引き下げへ

費用対効果評価案が了承

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〔編集部から〕中央社会保険医療協議会(中医協)総会では毎回、多岐にわたる議題について活発な議論が交わされます。本連載では、医療ジャーナリスト・村上和巳氏がその中から重要なテーマを厳選し、議論のポイントや背景を分かりやすく解説します。

 

今回のポイント

  • ・ニルマトレルビル/リトナビル(商品名パキロビッド)が「費用増加」と評価
  • ・比較対照技術はモルヌピラビル(商品名ラゲブリオ)
  • ・ニルマトレルビル/リトナビルは薬価引き下げへ

 

議論の概要:第651回中医協総会

 6月24日の第651回中医協総会では、費用対効果評価専門組織から提示された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬ニルマトレルビル/リトナビルと糖尿病治療薬で持効型溶解インスリンアナログ製剤のインスリン イコデク(商品名アウィクリ)の費用対効果評価案が承認された。増分費用効果比(ICER、円/QALY)の区分は、ニルマトレルビル/リトナビルが「費用増加(比較対照技術に対し効果が同等であり、かつ費用が増加するもの)」、インスリン イコデクは適応により「費用増加」と「費用同等(比較対照技術に対し効果が同等であり、かつ費用が同等であるもの)」に分かれた。これにより、いずれも薬価が引き下げられる見込みとなった。

村上 和巳(むらかみ かずみ)

医療ジャーナリスト/日本医学ジャーナリスト協会理事

医療専門紙の記者を経て、2001年からフリーランスのジャーナリストとして活動。医療、災害・防災、国際紛争を中心に、各種メディアで執筆活動を行う。共著に、東日本大震災から3年目をレポートした『震災以降』、一般向けにがんの知識をまとめた『二人に一人ががんになる』がある。

村上 和巳
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