Dr.小堀の性症例ファイル

クラミジア治療後の患者、「膝と足首が痛いです」

見逃してはいけない「反応性関節炎」

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クラミジア感染後に生じる反応性関節炎

 クラミジア性尿道炎は、男性の性感染症の中では最も多い疾患である。一般的な症状は排尿痛や外尿道口からの排膿なのだが、「まさかクラミジアが原因で、こんなところに症状が起こるのか」と驚いた症例を経験したので紹介したい。

 意外な部位での症状とは、反応性関節炎(reactive arthritis)のことで、まさに「風が吹けば桶屋が儲かる」的な、全くかけ離れた部位に症状を呈したため、患者本人だけでなくクラミジアを診療した著者や、関節炎を診察した整形外科医にとっては予想外だった。もし、クラミジア感染に伴う反応性関節炎への認識がなかったら、「原因不明の膝痛」や「一時的な関節痛」として経過観察されていただろう。

 今回診療した症例を通して、クラミジア関連反応性関節炎の病態、臨床的特徴、診断および治療について解説する。

小堀 善友(こぼり よしとも)

プライベートケアクリニック東京 東京院院長

2001年、金沢大学医学部卒業。金沢大学泌尿器科、米・イリノイ大学シカゴ校泌尿器科、獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科准教授を経て、2021年より現職。日本泌尿器科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本性機能学会専門医、日本性感染症学会認定医、日本性科学会セックス・セラピスト。著書に『オトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)、『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)、『今日の診断指針第8版「男子性発育の異常」』(医学書院)など。

小堀 善友
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