スタチンは中止できる―75歳以上・初発予防例なら
「安全な減薬」のエビデンスを考える
相当数の高齢者が75歳以上でもスタチン継続か
高齢者のポリファーマシーが問題となっている。「多剤併用に起因する害が生じた状態」であるため、中止可能な薬剤の特定と休薬が必要だ。
そのような観点から興味深い研究が、8月11日、Lancet Healthy Longevに掲載された。
動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)既往がなければ、75歳以上ではスタチンを中止しても問題はないとするランダム化比較試験(RCT)SITE/SAGAである。フランス、Université de BordeauxのFabrice Bonnet氏らが報告した。
わが国では、1年間におよそ16万人以上の55〜74歳ASCVD初発(一次)予防例が、スタチンを開始していると推算される(Biol Pharm Bull 2023;46: 1548-1557)。75歳以上まで継続している例は相当数に上るはずだ。
その意味で臨床に大きなインパクトを持つ論文と思われる。と同時に、「観察研究」の結論で示されてきた「高齢者でもスタチン中止で転帰増悪」という知見を覆したという意味においても(後述)興味深い。
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