どうなるLp(a)特異的低下薬
非特異薬による過去のRCTを振り返り
最初のLp(a)特異的低下薬で主要評価項目を達成せず
9月5日、なんとも「間の悪い」論文がAm J Prev Cardiolに掲載された。
タイトルは「米国におけるリポプロテイン(a)〔Lp(a)〕標的治療の適応集団と心血管イベント予防予測」。筆頭著者は米・University of CaliforniaのNathan D. Wong氏である。3月の米国心臓病学会で報告の内容が論文化された(ノバルティス社が資金提供。最終著者は同社所属)。
内容をかい摘むと、Lp(a)特異的低下薬の適応となる心血管疾患(CVD)既往例は現在、米国だけで530万例おり、Lp(a)低下治療によって心血管イベント再発は5年間で12万~37万例の減少が予想されるというものだった。
なぜこの論文の「間が悪い」のか。まさにその前日、「Lp(a)特異的低下薬で心血管イベントのリスクを抑制できず」というランダム化比較試験(RCT)“Lp(a)HORIZON”の第一報が、開発社であるノバルティス社から公表されていたためである(同社リリース)。
Lp(a)HORIZON試験で検討された薬剤は、ファーストインクラスのLp(a)特異的低下薬として期待されたpelacarsen。主要評価項目である「心血管死亡・心筋梗塞/緊急冠血行再建・脳卒中」での抑制効果がプラセボと比較された(Am Heart J 2025; 287: 1-9)。対象は「Lp(a)上昇」(≧70mg/dL)を認めたCVD既往のある8,323例。導入基準は冒頭で紹介した論文と同じである。
詳細は不明だが、pelacarsenはLp(a)は低下させたものの、主要評価項目の発生リスクは抑制できなかったという。
さてこれは「意外な結果」だろうか。
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