週刊論文ウォッチ

「日常診療測定」血圧は過剰治療を招く?

「測定手順遵守」血圧との乖離は想像以上

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〔編集部から〕本連載は、主要医学ジャーナルに目を通すことを毎朝の日課としている医学レポーターが、SNS上での反響も踏まえ、毎週特に目を引いた論文5本をピックアップ。うち1本にフォーカスします。今回は9月21~27日公開分から「血圧測定の信頼性」関連論文に注目。その他のピックアップ論文は、末尾をご覧ください。

ガイドラインに記載された数字の根拠はRCTだが…

 診療ガイドラインでは、さまざまな数字が推奨されている。高血圧であれば、治療を開始すべき血圧レベルに始まり、降圧目標値などだ。そしてこれらの数字の多くは、その根拠をランダム化比較試験(RCT)で得られたデータに求めている。

 しかし、RCTで測定された「厳密な測定手順を遵守した血圧」と「日常臨床で測定された血圧」は、想像以上に「かけ離れている」ようだ。スウェーデンの1万例近くを対象とした解析から明らかになった。

 RCTにおける「測定手順遵守」血圧から大幅に乖離した「日常診療測定」血圧を、はたして高血圧治療の指標にして大丈夫なのだろうか。

 J Intern Med 9月24日掲載の論文を紹介したい。著者はスウェーデン・Umeå大学のOlivia Gästgivars氏ら。

宇津 貴史(うつ たかし)

医学系編集会社、広告代理店(編集職)とメディカルトリビューン(記者)を経て、2001年からフリーランス。新聞系メディアなどに記名、匿名で執筆を続ける。平日は原則として毎朝、最新論文をチェック(https://x.com/Office_j)。特定非営利活動法人・臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR)会員。会員向けニュースレター記事執筆、セミナーにおける発表などを担当。日本医学ジャーナリスト協会会員。共著に『あなたの知らない研究グレーの世界』(中外医学社)。

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