GLP-1関連薬で議論される「7種の重篤有害事象」
NNTとNNHを勘案した処方判断が適切か
NAIONを発症した患者数百人が損害賠償訴訟
9月半ば、GLP-1関連薬使用に伴う失明リスクの可能性を米国メディアが一斉に取り上げた。
同薬使用後に非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)を発症した患者数百人が、製造社に対し損害賠償を求める裁判を起こしたためだ。「10人に1人がGLP-1関連薬を使用している」と言われる米国では、大問題だろう。
ひるがえってわが国でも、米国ほどではないにせよ、GLP-1関連薬の使用者は増えつつある。有害事象の「種類」と「頻度」は看過できない関心事のはずだ。
そのような状況下、時宜を得たレビューが10月9日、J Intern Medで公開された。発現率は「まれ」ながら、GLP-1関連薬との関連が議論されている「重篤」な有害事象に関する総説である。
試算ではあるが有害事象ごとに「害必要数」(NNH)も示されている。これは参考になるはずだ。
著者はスウェーデン・Karolinska InstitutetのPeter Ueda氏。今年(2025年)7月には同薬とNIAONの関連も、筆頭著者としてレビューしている(Ann Intern Med 2026; 179: 1232-1243)。
本レビューで検討された有害事象は「甲状腺がん」「NAION」「自殺行動・自傷」「糖尿病性網膜症イベント」「急性膵炎」「胆嚢・胆道疾患」「腸閉塞」の7種である。
以下、要約する。
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