【緊急寄稿】ステミラック本承認で残された疑問
プラセボとの「改善差」はどこまで「治療効果」に帰属するのか
初めに:初の仮承認→本承認
驚くべきニュースが飛び込んできた。今年(2026年)10月15日、厚生労働省の薬事審議会部会は、脊髄損傷治療に用いる再生医療等製品ステミラック注(以下、ステミラック)の本承認を了承したのである。今後1カ月程度で本承認される。「再生医療早期承認制度」によって仮承認を受けた製品が本承認に進む初の事例となる。
今回公表された比較調査では、ステミラック群で機能改善した患者の割合が統計学的有意差をもって対照群より高かった。しかし、この群間差をステミラックそのものの効果にどこまで帰属できるかという疑問は残されたままである。
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