薬剤師の視点 OTC類似薬“患者負担増”に備える

「OTC類似薬」制度で、水虫の外用薬はどうなる?

複雑な対象設定、今後の議論次第で変更も

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 来年(2027年)3月に始まる「一部保険外療養」、いわゆる「OTC類似薬」の制度では、OTC医薬品と成分・投与経路が同一であるなどの条件に当てはまる医療用医薬品77成分に関し、原則として薬剤費の25%を患者さんが負担する、という仕組みが予定されています。医師も患者さんから質問されたり、場合によっては薬の変更をお願いされたりすることがあるかもしれません。本連載では、そんなとき、どう対応すればよいのか、「OTC類似薬」の対象となる薬が多い領域について、薬剤師の視点で解説します。

水虫の根本的な治療が期待できる外用の抗真菌薬

 今回の「OTC類似薬」の対象には、水虫(足白癬)の治療に用いる外用の抗真菌薬も含まれています。

 そもそも水虫は、「白癬菌」という真菌が皮膚の角質層に感染することで起こる疾患です。外用の「抗真菌薬」は、この「白癬菌」を退治することで水虫の“根本的な治療”ができる薬として、診療ガイドラインでも最も高い推奨度に設定されています1)。

 この外用の「抗真菌薬」は、医療用医薬品だけでなく、ドラッグストアなどで購入できるOTC医薬品としても数多く販売されています。つまり、一般的な足白癬であれば、こうしたOTC医薬品を活用したセルフメディケーションでも完治を目指した根本的な治療ができる2)、ということです。

 このことから、医療用医薬品として処方される外用の「抗真菌薬」の一部が「OTC類似薬」の対象に指定されています3)。ところが、現在指定されている「OTC類似薬」の対象は、同じ成分のOTC医薬品の商品があるかどうかだけでは判断できません。対象になるもの/ならないものが複雑に入り混じった状態になっています(表)。

児島 悠史(こじま ゆうし)

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6

2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。 「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。 主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100 改訂版(羊土社)」、「OTC医薬品の比較と使い分け(羊土社)」。

児島 悠史
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