薬剤詳細データ

一般名

アスピリン

製品名

アスピリン「ヤマゼン」

薬効名

解熱鎮痛消炎剤、川崎病用剤

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薬剤名

アスピリン「ヤマゼン」

yj-code

1143001X1147

添付文書No

1143001X1147_3_07

改定年月

2024-10

第3版

一般名

アスピリン

薬効分類名

解熱鎮痛消炎剤、川崎病用剤


用法・用量

〈慢性関節リウマチ、リウマチ熱、変形性関節症、強直性脊椎炎、関節周囲炎、結合織炎、術後疼痛、歯痛、症候性神経痛、関節痛、腰痛症、筋肉痛、捻挫痛、打撲痛、痛風による痛み、頭痛、月経痛〉   通常、成人にはアスピリンとして、1回0.5~1.5g、1日1.0~4.5gを経口投与する。   なお、年齢、疾患、症状により適宜増減する。ただし、上記の最高量までとする。 〈急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛〉   通常、成人にはアスピリンとして、1回0.5~1.5gを頓用する。  なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとし、1日最大4.5gを限度とする。また、   空腹時の投与は避けることが望ましい。 〈川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)〉   急性期有熱期間は、アスピリンとして1日体重1kgあたり30~50mgを3回に分けて経口投与する。解熱後の回復   期から慢性期は、アスピリンとして1日体重1kgあたり3~5mgを1回経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減   する。

効能・効果

○ 慢性関節リウマチ、リウマチ熱、変形性関節症、強直性脊椎炎、関節周囲炎、結合織炎、術後疼痛、歯痛、症候性神経痛、関節痛、腰痛症、筋肉痛、捻挫痛、打撲痛、痛風による痛み、頭痛、月経痛 ○ 下記疾患の解熱・鎮痛 急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む) ○ 川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)

相互作用:併用禁忌

相互作用:併用注意

抗凝固剤


クマリン系抗凝固剤


(ワルファリンカリウム)


クマリン系抗凝固剤の作用を増強し、出血時間の延長、消化管出血等を起こすことがあるので、クマリン系抗凝固剤を減量するなど、慎重に投与すること。


本剤は血漿蛋白に結合したクマリン系抗凝固剤と置換し、遊離させる。また、本剤は血小板凝集抑制作用、消化管刺激による出血作用を有する。


抗凝固剤


血液凝固阻止剤


(ヘパリン製剤、ダナパロイドナトリウム、第Xa因子阻害剤(リバーロキサバン等)、抗トロンビン剤(ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩等)、トロンボモデュリン アルファ等)


出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。


本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。


血小板凝集抑制作用を有する薬剤


(チクロピジン塩酸塩、シロスタゾール、クロピドグレル硫酸塩、トロンボキサン合成酵素阻害剤(オザグレルナトリウム)、プロスタグランジンE1製剤、E1及びI2誘導体製剤(ベラプロストナトリウム等)、サルポグレラート塩酸塩、イコサペント酸エチル等)


出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。


本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。


血栓溶解剤


(ウロキナーゼ、t-PA製剤等)


出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。


本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。


糖尿病用剤


(ヒトインスリン等)


糖尿病用剤の作用を増強し、低血糖を起こすことがあるので糖尿病用剤を減量するなど、慎重に投与すること。


本剤は血漿蛋白に結合した糖尿病用剤を遊離させる。また、本剤は大量で血糖降下作用を有する。


メトトレキサート


メトトレキサートの副作用(骨髄抑制、肝・腎・消化器障害等)が増強されることがある。


本剤は血漿蛋白に結合したメトトレキサートと置換し、遊離させる。また、本剤はメトトレキサートの腎排泄を阻害すると考えられている。


バルプロ酸ナトリウム


バルプロ酸ナトリウムの作用を増強し、振戦等を起こすことがある。


本剤は血漿蛋白に結合したバルプロ酸ナトリウムを遊離させる。


フェニトイン


総フェニトイン濃度を低下させるが、非結合型フェニトイン濃度を低下させないとの報告があるので、総フェニトイン濃度に基づいて増量する際には臨床症状等を慎重に観察すること。


本剤は血漿蛋白に結合したフェニトインと置換し、遊離させる。


炭酸脱水酵素阻害剤


(アセタゾラミド等)


これら薬剤の副作用を増強し、嗜眠、錯乱等の中枢神経系症状、代謝性アシドーシス等を起こすことが報告されている。


本剤は血漿蛋白に結合したこれら薬剤と置換し、遊離させる。


副腎皮質ホルモン剤


(ベタメタゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン等)


サリチル酸中毒を起こすことが報告されている。


機序は不明である。併用時に、副腎皮質ホルモン剤を減量するとサリチル酸系製剤の血中濃度が増加したとの報告がある。


リチウム製剤


(炭酸リチウム)


類薬(インドメタシン等)でリチウム中毒を起こすことが報告されている。


類薬(インドメタシン等)は腎のプロスタグランジン生合成を抑制し、リチウムの腎排泄を低下させる。


チアジド系利尿剤


(ヒドロクロロチアジド)


類薬(インドメタシン等)でチアジド系利尿剤の作用を減弱させることが報告されている。


類薬(インドメタシン等)は腎のプロスタグランジン生合成を抑制し、チアジド系利尿剤の作用を減弱させることがある。


尿酸排泄促進剤


(プロベネシド、ベンズブロマロン)


これらの薬剤の作用を減弱させることがある。


サリチル酸製剤は尿酸の排泄を抑制することが知られているため、これら薬剤の効果が減弱すると考えられる。


乳酸ナトリウム


本剤の作用を減弱させることがある。


乳酸ナトリウムにより尿がアルカリ性となり、サリチル酸の尿中排泄が増加し、血中濃度が治療域以下になることがある。


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム等


,


(1)これら薬剤の血中濃度を低下させるおそれがある。(2)消化器系の副作用を増強させるおそれがある。(3)出血及び腎機能低下を起こすことがある。


(1)本剤との併用により、これら薬剤の血漿蛋白結合部位からの遊離置換によると考えられる。(2)、(3)機序不明


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


オキシカム系消炎鎮痛剤


(ピロキシカム等)


,


両剤又は一方の薬剤の副作用の発現頻度を増加させ、消化性潰瘍、胃腸出血の発現が高まるおそれがある。


両剤ともにプロスタグランジン生合成阻害作用を有するためと考えられている。


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


スリンダク


消化器系の副作用の発現率が上昇する。また、スリンダクの活性代謝物(スルフィド体)の血中濃度が低下する。


機序不明


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


イブプロフェン、ナプロキセン、ピロキシカム、スルピリン


本剤の血小板凝集抑制作用を減弱するとの報告がある。


血小板のシクロオキシゲナーゼ-1(COX-1)と本剤の結合を阻害するためと考えられる。


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


COX-2選択的阻害剤


(セレコキシブ)


低用量の本剤(1日325mg以下)とセレコキシブを併用した場合、セレコキシブのみを服用したときに比べて消化性潰瘍等の発生率が高くなることが報告されている。


主に本剤併用によるNSAIDsの消化管障害誘発によると考えられる。


ドネペジル塩酸塩


消化性潰瘍を起こすことがある。


コリン系が賦活され胃酸分泌が促進される。


β-遮断剤


(プロプラノロール塩酸塩等)


降圧作用が減弱することがある。


本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、プロスタグランジンを介した降圧効果を減弱させる。


アンジオテンシン変換酵素阻害剤


(カプトプリル等)


アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害剤


(サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物)


アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤


(バルサルタン等)


直接的レニン阻害剤


(アリスキレン)


(1)降圧作用が減弱することがある。(2)腎機能を悪化させるおそれがある。


(1)本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、プロスタグランジンを介した降圧効果を減弱させる。(2)本剤の腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。


ループ利尿剤


(フロセミド等)


(1)これらの薬剤の利尿作用を減弱させるおそれがある。(2)サリチル酸中毒が発現するおそれがある。


(1)本剤が腎のプロスタグランジン生合成を抑制することにより、これら薬剤の作用を減弱させるためと考えられる。(2)腎の排泄部位において両剤の競合が起こり、サリチル酸誘導体の排泄が遅れるためと考えられる。


ニトログリセリン


ニトログリセリンの作用を減弱させるおそれがある。


本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、ニトログリセリンの血管拡張作用を減弱させる。


タクロリムス水和物、シクロスポリン


腎機能障害が発現することがある。


腎機能障害の副作用が相互に増強されると考えられる。


プロスタグランジンD2、トロンボキサンA2受容体拮抗剤


(セラトロダスト、ラマトロバン)


ヒト血漿蛋白結合に対する相互作用の検討(in vitro)において、本剤によりこれら薬剤の非結合型分率が上昇することがある。


これら薬剤が本剤と血漿蛋白結合部位で置換し、遊離型血中濃度が上昇すると考えられる。


選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)


(フルボキサミンマレイン酸塩、塩酸セルトラリン等)


皮膚の異常出血(斑状出血、紫斑等)、出血症状(胃腸出血等)が報告されている。


SSRIの投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血傾向が増強すると考えられる。


アルコール


,


消化管出血が増強されるおそれがある。


アルコールによる胃粘膜障害と本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、相加的に消化管出血が増強すると考えられる。


副作用:重大な副作用

1: ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

-ショックやアナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)があらわれることがある。2: 出血(頻度不明)

-脳出血等の頭蓋内出血(初期症状:頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺等)、肺出血、消化管出血、鼻出血、眼底出血等があらわれることがある。,,,3: 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎(いずれも頻度不明)

4: 再生不良性貧血、血小板減少、白血球減少(いずれも頻度不明)

-,,5: 喘息発作の誘発(頻度不明)

-,6: 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

-AST、ALT、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。,,,,7: 消化性潰瘍、小腸・大腸潰瘍(いずれも頻度不明)

-下血(メレナ)を伴う胃潰瘍・十二指腸潰瘍等の消化性潰瘍があらわれることがある。また、消化管出血、腸管穿孔、狭窄・閉塞を伴う小腸・大腸潰瘍があらわれることがある。,,

副作用:その他副作用


消化器 -食欲不振、胸やけ、悪心・嘔吐、胃痛、腹痛、胃腸障害、便秘、下痢、食道炎、口唇腫脹、吐血、胃部不快感
過敏症 -蕁麻疹、発疹、浮腫、鼻炎様症状
血液 -貧血、血小板機能低下(出血時間の延長)
皮膚 -そう痒、発汗
精神神経系 -めまい、頭痛、興奮
肝臓 -AST上昇、ALT上昇
腎臓 -腎機能障害
循環器 -血圧低下、血管炎、心窩部痛
呼吸器 -気管支炎
感覚器 -耳鳴、難聴、角膜炎、結膜炎
その他 -過呼吸、代謝性アシドーシス、倦怠感、低血糖

薬剤名

アスピリン「ヤマゼン」

yj-code

1143001X1147

添付文書No

1143001X1147_3_07

改定年月

2024-10

第3版

一般名

アスピリン

薬効分類名

解熱鎮痛消炎剤、川崎病用剤


用法・用量

〈慢性関節リウマチ、リウマチ熱、変形性関節症、強直性脊椎炎、関節周囲炎、結合織炎、術後疼痛、歯痛、症候性神経痛、関節痛、腰痛症、筋肉痛、捻挫痛、打撲痛、痛風による痛み、頭痛、月経痛〉   通常、成人にはアスピリンとして、1回0.5~1.5g、1日1.0~4.5gを経口投与する。   なお、年齢、疾患、症状により適宜増減する。ただし、上記の最高量までとする。 〈急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛〉   通常、成人にはアスピリンとして、1回0.5~1.5gを頓用する。  なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとし、1日最大4.5gを限度とする。また、   空腹時の投与は避けることが望ましい。 〈川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)〉   急性期有熱期間は、アスピリンとして1日体重1kgあたり30~50mgを3回に分けて経口投与する。解熱後の回復   期から慢性期は、アスピリンとして1日体重1kgあたり3~5mgを1回経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減   する。

効能・効果

○ 慢性関節リウマチ、リウマチ熱、変形性関節症、強直性脊椎炎、関節周囲炎、結合織炎、術後疼痛、歯痛、症候性神経痛、関節痛、腰痛症、筋肉痛、捻挫痛、打撲痛、痛風による痛み、頭痛、月経痛 ○ 下記疾患の解熱・鎮痛 急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む) ○ 川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)

相互作用:併用禁忌

相互作用:併用注意

抗凝固剤


クマリン系抗凝固剤


(ワルファリンカリウム)


クマリン系抗凝固剤の作用を増強し、出血時間の延長、消化管出血等を起こすことがあるので、クマリン系抗凝固剤を減量するなど、慎重に投与すること。


本剤は血漿蛋白に結合したクマリン系抗凝固剤と置換し、遊離させる。また、本剤は血小板凝集抑制作用、消化管刺激による出血作用を有する。


抗凝固剤


血液凝固阻止剤


(ヘパリン製剤、ダナパロイドナトリウム、第Xa因子阻害剤(リバーロキサバン等)、抗トロンビン剤(ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩等)、トロンボモデュリン アルファ等)


出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。


本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。


血小板凝集抑制作用を有する薬剤


(チクロピジン塩酸塩、シロスタゾール、クロピドグレル硫酸塩、トロンボキサン合成酵素阻害剤(オザグレルナトリウム)、プロスタグランジンE1製剤、E1及びI2誘導体製剤(ベラプロストナトリウム等)、サルポグレラート塩酸塩、イコサペント酸エチル等)


出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。


本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。


血栓溶解剤


(ウロキナーゼ、t-PA製剤等)


出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。


本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。


糖尿病用剤


(ヒトインスリン等)


糖尿病用剤の作用を増強し、低血糖を起こすことがあるので糖尿病用剤を減量するなど、慎重に投与すること。


本剤は血漿蛋白に結合した糖尿病用剤を遊離させる。また、本剤は大量で血糖降下作用を有する。


メトトレキサート


メトトレキサートの副作用(骨髄抑制、肝・腎・消化器障害等)が増強されることがある。


本剤は血漿蛋白に結合したメトトレキサートと置換し、遊離させる。また、本剤はメトトレキサートの腎排泄を阻害すると考えられている。


バルプロ酸ナトリウム


バルプロ酸ナトリウムの作用を増強し、振戦等を起こすことがある。


本剤は血漿蛋白に結合したバルプロ酸ナトリウムを遊離させる。


フェニトイン


総フェニトイン濃度を低下させるが、非結合型フェニトイン濃度を低下させないとの報告があるので、総フェニトイン濃度に基づいて増量する際には臨床症状等を慎重に観察すること。


本剤は血漿蛋白に結合したフェニトインと置換し、遊離させる。


炭酸脱水酵素阻害剤


(アセタゾラミド等)


これら薬剤の副作用を増強し、嗜眠、錯乱等の中枢神経系症状、代謝性アシドーシス等を起こすことが報告されている。


本剤は血漿蛋白に結合したこれら薬剤と置換し、遊離させる。


副腎皮質ホルモン剤


(ベタメタゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン等)


サリチル酸中毒を起こすことが報告されている。


機序は不明である。併用時に、副腎皮質ホルモン剤を減量するとサリチル酸系製剤の血中濃度が増加したとの報告がある。


リチウム製剤


(炭酸リチウム)


類薬(インドメタシン等)でリチウム中毒を起こすことが報告されている。


類薬(インドメタシン等)は腎のプロスタグランジン生合成を抑制し、リチウムの腎排泄を低下させる。


チアジド系利尿剤


(ヒドロクロロチアジド)


類薬(インドメタシン等)でチアジド系利尿剤の作用を減弱させることが報告されている。


類薬(インドメタシン等)は腎のプロスタグランジン生合成を抑制し、チアジド系利尿剤の作用を減弱させることがある。


尿酸排泄促進剤


(プロベネシド、ベンズブロマロン)


これらの薬剤の作用を減弱させることがある。


サリチル酸製剤は尿酸の排泄を抑制することが知られているため、これら薬剤の効果が減弱すると考えられる。


乳酸ナトリウム


本剤の作用を減弱させることがある。


乳酸ナトリウムにより尿がアルカリ性となり、サリチル酸の尿中排泄が増加し、血中濃度が治療域以下になることがある。


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム等


,


(1)これら薬剤の血中濃度を低下させるおそれがある。(2)消化器系の副作用を増強させるおそれがある。(3)出血及び腎機能低下を起こすことがある。


(1)本剤との併用により、これら薬剤の血漿蛋白結合部位からの遊離置換によると考えられる。(2)、(3)機序不明


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


オキシカム系消炎鎮痛剤


(ピロキシカム等)


,


両剤又は一方の薬剤の副作用の発現頻度を増加させ、消化性潰瘍、胃腸出血の発現が高まるおそれがある。


両剤ともにプロスタグランジン生合成阻害作用を有するためと考えられている。


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


スリンダク


消化器系の副作用の発現率が上昇する。また、スリンダクの活性代謝物(スルフィド体)の血中濃度が低下する。


機序不明


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


イブプロフェン、ナプロキセン、ピロキシカム、スルピリン


本剤の血小板凝集抑制作用を減弱するとの報告がある。


血小板のシクロオキシゲナーゼ-1(COX-1)と本剤の結合を阻害するためと考えられる。


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


COX-2選択的阻害剤


(セレコキシブ)


低用量の本剤(1日325mg以下)とセレコキシブを併用した場合、セレコキシブのみを服用したときに比べて消化性潰瘍等の発生率が高くなることが報告されている。


主に本剤併用によるNSAIDsの消化管障害誘発によると考えられる。


ドネペジル塩酸塩


消化性潰瘍を起こすことがある。


コリン系が賦活され胃酸分泌が促進される。


β-遮断剤


(プロプラノロール塩酸塩等)


降圧作用が減弱することがある。


本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、プロスタグランジンを介した降圧効果を減弱させる。


アンジオテンシン変換酵素阻害剤


(カプトプリル等)


アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害剤


(サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物)


アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤


(バルサルタン等)


直接的レニン阻害剤


(アリスキレン)


(1)降圧作用が減弱することがある。(2)腎機能を悪化させるおそれがある。


(1)本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、プロスタグランジンを介した降圧効果を減弱させる。(2)本剤の腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。


ループ利尿剤


(フロセミド等)


(1)これらの薬剤の利尿作用を減弱させるおそれがある。(2)サリチル酸中毒が発現するおそれがある。


(1)本剤が腎のプロスタグランジン生合成を抑制することにより、これら薬剤の作用を減弱させるためと考えられる。(2)腎の排泄部位において両剤の競合が起こり、サリチル酸誘導体の排泄が遅れるためと考えられる。


ニトログリセリン


ニトログリセリンの作用を減弱させるおそれがある。


本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、ニトログリセリンの血管拡張作用を減弱させる。


タクロリムス水和物、シクロスポリン


腎機能障害が発現することがある。


腎機能障害の副作用が相互に増強されると考えられる。


プロスタグランジンD2、トロンボキサンA2受容体拮抗剤


(セラトロダスト、ラマトロバン)


ヒト血漿蛋白結合に対する相互作用の検討(in vitro)において、本剤によりこれら薬剤の非結合型分率が上昇することがある。


これら薬剤が本剤と血漿蛋白結合部位で置換し、遊離型血中濃度が上昇すると考えられる。


選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)


(フルボキサミンマレイン酸塩、塩酸セルトラリン等)


皮膚の異常出血(斑状出血、紫斑等)、出血症状(胃腸出血等)が報告されている。


SSRIの投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血傾向が増強すると考えられる。


アルコール


,


消化管出血が増強されるおそれがある。


アルコールによる胃粘膜障害と本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、相加的に消化管出血が増強すると考えられる。


副作用:重大な副作用

1: ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

-ショックやアナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)があらわれることがある。2: 出血(頻度不明)

-脳出血等の頭蓋内出血(初期症状:頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺等)、肺出血、消化管出血、鼻出血、眼底出血等があらわれることがある。,,,3: 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎(いずれも頻度不明)

4: 再生不良性貧血、血小板減少、白血球減少(いずれも頻度不明)

-,,5: 喘息発作の誘発(頻度不明)

-,6: 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

-AST、ALT、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。,,,,7: 消化性潰瘍、小腸・大腸潰瘍(いずれも頻度不明)

-下血(メレナ)を伴う胃潰瘍・十二指腸潰瘍等の消化性潰瘍があらわれることがある。また、消化管出血、腸管穿孔、狭窄・閉塞を伴う小腸・大腸潰瘍があらわれることがある。,,

副作用:その他副作用


消化器 -食欲不振、胸やけ、悪心・嘔吐、胃痛、腹痛、胃腸障害、便秘、下痢、食道炎、口唇腫脹、吐血、胃部不快感
過敏症 -蕁麻疹、発疹、浮腫、鼻炎様症状
血液 -貧血、血小板機能低下(出血時間の延長)
皮膚 -そう痒、発汗
精神神経系 -めまい、頭痛、興奮
肝臓 -AST上昇、ALT上昇
腎臓 -腎機能障害
循環器 -血圧低下、血管炎、心窩部痛
呼吸器 -気管支炎
感覚器 -耳鳴、難聴、角膜炎、結膜炎
その他 -過呼吸、代謝性アシドーシス、倦怠感、低血糖

薬剤名

アスピリン「ヤマゼン」

yj-code

1143001X1147

添付文書No

1143001X1147_3_07

改定年月

2024-10

第3版

一般名

アスピリン

薬効分類名

解熱鎮痛消炎剤、川崎病用剤


用法・用量

〈慢性関節リウマチ、リウマチ熱、変形性関節症、強直性脊椎炎、関節周囲炎、結合織炎、術後疼痛、歯痛、症候性神経痛、関節痛、腰痛症、筋肉痛、捻挫痛、打撲痛、痛風による痛み、頭痛、月経痛〉   通常、成人にはアスピリンとして、1回0.5~1.5g、1日1.0~4.5gを経口投与する。   なお、年齢、疾患、症状により適宜増減する。ただし、上記の最高量までとする。 〈急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛〉   通常、成人にはアスピリンとして、1回0.5~1.5gを頓用する。  なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとし、1日最大4.5gを限度とする。また、   空腹時の投与は避けることが望ましい。 〈川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)〉   急性期有熱期間は、アスピリンとして1日体重1kgあたり30~50mgを3回に分けて経口投与する。解熱後の回復   期から慢性期は、アスピリンとして1日体重1kgあたり3~5mgを1回経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減   する。

効能・効果

○ 慢性関節リウマチ、リウマチ熱、変形性関節症、強直性脊椎炎、関節周囲炎、結合織炎、術後疼痛、歯痛、症候性神経痛、関節痛、腰痛症、筋肉痛、捻挫痛、打撲痛、痛風による痛み、頭痛、月経痛 ○ 下記疾患の解熱・鎮痛 急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む) ○ 川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)

相互作用:併用禁忌

相互作用:併用注意

抗凝固剤


クマリン系抗凝固剤


(ワルファリンカリウム)


クマリン系抗凝固剤の作用を増強し、出血時間の延長、消化管出血等を起こすことがあるので、クマリン系抗凝固剤を減量するなど、慎重に投与すること。


本剤は血漿蛋白に結合したクマリン系抗凝固剤と置換し、遊離させる。また、本剤は血小板凝集抑制作用、消化管刺激による出血作用を有する。


抗凝固剤


血液凝固阻止剤


(ヘパリン製剤、ダナパロイドナトリウム、第Xa因子阻害剤(リバーロキサバン等)、抗トロンビン剤(ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩等)、トロンボモデュリン アルファ等)


出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。


本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。


血小板凝集抑制作用を有する薬剤


(チクロピジン塩酸塩、シロスタゾール、クロピドグレル硫酸塩、トロンボキサン合成酵素阻害剤(オザグレルナトリウム)、プロスタグランジンE1製剤、E1及びI2誘導体製剤(ベラプロストナトリウム等)、サルポグレラート塩酸塩、イコサペント酸エチル等)


出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。


本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。


血栓溶解剤


(ウロキナーゼ、t-PA製剤等)


出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。


本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。


糖尿病用剤


(ヒトインスリン等)


糖尿病用剤の作用を増強し、低血糖を起こすことがあるので糖尿病用剤を減量するなど、慎重に投与すること。


本剤は血漿蛋白に結合した糖尿病用剤を遊離させる。また、本剤は大量で血糖降下作用を有する。


メトトレキサート


メトトレキサートの副作用(骨髄抑制、肝・腎・消化器障害等)が増強されることがある。


本剤は血漿蛋白に結合したメトトレキサートと置換し、遊離させる。また、本剤はメトトレキサートの腎排泄を阻害すると考えられている。


バルプロ酸ナトリウム


バルプロ酸ナトリウムの作用を増強し、振戦等を起こすことがある。


本剤は血漿蛋白に結合したバルプロ酸ナトリウムを遊離させる。


フェニトイン


総フェニトイン濃度を低下させるが、非結合型フェニトイン濃度を低下させないとの報告があるので、総フェニトイン濃度に基づいて増量する際には臨床症状等を慎重に観察すること。


本剤は血漿蛋白に結合したフェニトインと置換し、遊離させる。


炭酸脱水酵素阻害剤


(アセタゾラミド等)


これら薬剤の副作用を増強し、嗜眠、錯乱等の中枢神経系症状、代謝性アシドーシス等を起こすことが報告されている。


本剤は血漿蛋白に結合したこれら薬剤と置換し、遊離させる。


副腎皮質ホルモン剤


(ベタメタゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン等)


サリチル酸中毒を起こすことが報告されている。


機序は不明である。併用時に、副腎皮質ホルモン剤を減量するとサリチル酸系製剤の血中濃度が増加したとの報告がある。


リチウム製剤


(炭酸リチウム)


類薬(インドメタシン等)でリチウム中毒を起こすことが報告されている。


類薬(インドメタシン等)は腎のプロスタグランジン生合成を抑制し、リチウムの腎排泄を低下させる。


チアジド系利尿剤


(ヒドロクロロチアジド)


類薬(インドメタシン等)でチアジド系利尿剤の作用を減弱させることが報告されている。


類薬(インドメタシン等)は腎のプロスタグランジン生合成を抑制し、チアジド系利尿剤の作用を減弱させることがある。


尿酸排泄促進剤


(プロベネシド、ベンズブロマロン)


これらの薬剤の作用を減弱させることがある。


サリチル酸製剤は尿酸の排泄を抑制することが知られているため、これら薬剤の効果が減弱すると考えられる。


乳酸ナトリウム


本剤の作用を減弱させることがある。


乳酸ナトリウムにより尿がアルカリ性となり、サリチル酸の尿中排泄が増加し、血中濃度が治療域以下になることがある。


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム等


,


(1)これら薬剤の血中濃度を低下させるおそれがある。(2)消化器系の副作用を増強させるおそれがある。(3)出血及び腎機能低下を起こすことがある。


(1)本剤との併用により、これら薬剤の血漿蛋白結合部位からの遊離置換によると考えられる。(2)、(3)機序不明


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


オキシカム系消炎鎮痛剤


(ピロキシカム等)


,


両剤又は一方の薬剤の副作用の発現頻度を増加させ、消化性潰瘍、胃腸出血の発現が高まるおそれがある。


両剤ともにプロスタグランジン生合成阻害作用を有するためと考えられている。


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


スリンダク


消化器系の副作用の発現率が上昇する。また、スリンダクの活性代謝物(スルフィド体)の血中濃度が低下する。


機序不明


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


イブプロフェン、ナプロキセン、ピロキシカム、スルピリン


本剤の血小板凝集抑制作用を減弱するとの報告がある。


血小板のシクロオキシゲナーゼ-1(COX-1)と本剤の結合を阻害するためと考えられる。


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


COX-2選択的阻害剤


(セレコキシブ)


低用量の本剤(1日325mg以下)とセレコキシブを併用した場合、セレコキシブのみを服用したときに比べて消化性潰瘍等の発生率が高くなることが報告されている。


主に本剤併用によるNSAIDsの消化管障害誘発によると考えられる。


ドネペジル塩酸塩


消化性潰瘍を起こすことがある。


コリン系が賦活され胃酸分泌が促進される。


β-遮断剤


(プロプラノロール塩酸塩等)


降圧作用が減弱することがある。


本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、プロスタグランジンを介した降圧効果を減弱させる。


アンジオテンシン変換酵素阻害剤


(カプトプリル等)


アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害剤


(サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物)


アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤


(バルサルタン等)


直接的レニン阻害剤


(アリスキレン)


(1)降圧作用が減弱することがある。(2)腎機能を悪化させるおそれがある。


(1)本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、プロスタグランジンを介した降圧効果を減弱させる。(2)本剤の腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。


ループ利尿剤


(フロセミド等)


(1)これらの薬剤の利尿作用を減弱させるおそれがある。(2)サリチル酸中毒が発現するおそれがある。


(1)本剤が腎のプロスタグランジン生合成を抑制することにより、これら薬剤の作用を減弱させるためと考えられる。(2)腎の排泄部位において両剤の競合が起こり、サリチル酸誘導体の排泄が遅れるためと考えられる。


ニトログリセリン


ニトログリセリンの作用を減弱させるおそれがある。


本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、ニトログリセリンの血管拡張作用を減弱させる。


タクロリムス水和物、シクロスポリン


腎機能障害が発現することがある。


腎機能障害の副作用が相互に増強されると考えられる。


プロスタグランジンD2、トロンボキサンA2受容体拮抗剤


(セラトロダスト、ラマトロバン)


ヒト血漿蛋白結合に対する相互作用の検討(in vitro)において、本剤によりこれら薬剤の非結合型分率が上昇することがある。


これら薬剤が本剤と血漿蛋白結合部位で置換し、遊離型血中濃度が上昇すると考えられる。


選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)


(フルボキサミンマレイン酸塩、塩酸セルトラリン等)


皮膚の異常出血(斑状出血、紫斑等)、出血症状(胃腸出血等)が報告されている。


SSRIの投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血傾向が増強すると考えられる。


アルコール


,


消化管出血が増強されるおそれがある。


アルコールによる胃粘膜障害と本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、相加的に消化管出血が増強すると考えられる。


副作用:重大な副作用

1: ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

-ショックやアナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)があらわれることがある。2: 出血(頻度不明)

-脳出血等の頭蓋内出血(初期症状:頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺等)、肺出血、消化管出血、鼻出血、眼底出血等があらわれることがある。,,,3: 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎(いずれも頻度不明)

4: 再生不良性貧血、血小板減少、白血球減少(いずれも頻度不明)

-,,5: 喘息発作の誘発(頻度不明)

-,6: 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

-AST、ALT、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。,,,,7: 消化性潰瘍、小腸・大腸潰瘍(いずれも頻度不明)

-下血(メレナ)を伴う胃潰瘍・十二指腸潰瘍等の消化性潰瘍があらわれることがある。また、消化管出血、腸管穿孔、狭窄・閉塞を伴う小腸・大腸潰瘍があらわれることがある。,,

副作用:その他副作用


消化器 -食欲不振、胸やけ、悪心・嘔吐、胃痛、腹痛、胃腸障害、便秘、下痢、食道炎、口唇腫脹、吐血、胃部不快感
過敏症 -蕁麻疹、発疹、浮腫、鼻炎様症状
血液 -貧血、血小板機能低下(出血時間の延長)
皮膚 -そう痒、発汗
精神神経系 -めまい、頭痛、興奮
肝臓 -AST上昇、ALT上昇
腎臓 -腎機能障害
循環器 -血圧低下、血管炎、心窩部痛
呼吸器 -気管支炎
感覚器 -耳鳴、難聴、角膜炎、結膜炎
その他 -過呼吸、代謝性アシドーシス、倦怠感、低血糖

薬剤名

アスピリン「ヤマゼン」

yj-code

1143001X1147

添付文書No

1143001X1147_3_07

改定年月

2024-10

第3版

一般名

アスピリン

薬効分類名

解熱鎮痛消炎剤、川崎病用剤


用法・用量

〈慢性関節リウマチ、リウマチ熱、変形性関節症、強直性脊椎炎、関節周囲炎、結合織炎、術後疼痛、歯痛、症候性神経痛、関節痛、腰痛症、筋肉痛、捻挫痛、打撲痛、痛風による痛み、頭痛、月経痛〉   通常、成人にはアスピリンとして、1回0.5~1.5g、1日1.0~4.5gを経口投与する。   なお、年齢、疾患、症状により適宜増減する。ただし、上記の最高量までとする。 〈急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛〉   通常、成人にはアスピリンとして、1回0.5~1.5gを頓用する。  なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとし、1日最大4.5gを限度とする。また、   空腹時の投与は避けることが望ましい。 〈川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)〉   急性期有熱期間は、アスピリンとして1日体重1kgあたり30~50mgを3回に分けて経口投与する。解熱後の回復   期から慢性期は、アスピリンとして1日体重1kgあたり3~5mgを1回経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減   する。

効能・効果

○ 慢性関節リウマチ、リウマチ熱、変形性関節症、強直性脊椎炎、関節周囲炎、結合織炎、術後疼痛、歯痛、症候性神経痛、関節痛、腰痛症、筋肉痛、捻挫痛、打撲痛、痛風による痛み、頭痛、月経痛 ○ 下記疾患の解熱・鎮痛 急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む) ○ 川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)

相互作用:併用禁忌

相互作用:併用注意

抗凝固剤


クマリン系抗凝固剤


(ワルファリンカリウム)


クマリン系抗凝固剤の作用を増強し、出血時間の延長、消化管出血等を起こすことがあるので、クマリン系抗凝固剤を減量するなど、慎重に投与すること。


本剤は血漿蛋白に結合したクマリン系抗凝固剤と置換し、遊離させる。また、本剤は血小板凝集抑制作用、消化管刺激による出血作用を有する。


抗凝固剤


血液凝固阻止剤


(ヘパリン製剤、ダナパロイドナトリウム、第Xa因子阻害剤(リバーロキサバン等)、抗トロンビン剤(ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩等)、トロンボモデュリン アルファ等)


出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。


本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。


血小板凝集抑制作用を有する薬剤


(チクロピジン塩酸塩、シロスタゾール、クロピドグレル硫酸塩、トロンボキサン合成酵素阻害剤(オザグレルナトリウム)、プロスタグランジンE1製剤、E1及びI2誘導体製剤(ベラプロストナトリウム等)、サルポグレラート塩酸塩、イコサペント酸エチル等)


出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。


本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。


血栓溶解剤


(ウロキナーゼ、t-PA製剤等)


出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。


本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。


糖尿病用剤


(ヒトインスリン等)


糖尿病用剤の作用を増強し、低血糖を起こすことがあるので糖尿病用剤を減量するなど、慎重に投与すること。


本剤は血漿蛋白に結合した糖尿病用剤を遊離させる。また、本剤は大量で血糖降下作用を有する。


メトトレキサート


メトトレキサートの副作用(骨髄抑制、肝・腎・消化器障害等)が増強されることがある。


本剤は血漿蛋白に結合したメトトレキサートと置換し、遊離させる。また、本剤はメトトレキサートの腎排泄を阻害すると考えられている。


バルプロ酸ナトリウム


バルプロ酸ナトリウムの作用を増強し、振戦等を起こすことがある。


本剤は血漿蛋白に結合したバルプロ酸ナトリウムを遊離させる。


フェニトイン


総フェニトイン濃度を低下させるが、非結合型フェニトイン濃度を低下させないとの報告があるので、総フェニトイン濃度に基づいて増量する際には臨床症状等を慎重に観察すること。


本剤は血漿蛋白に結合したフェニトインと置換し、遊離させる。


炭酸脱水酵素阻害剤


(アセタゾラミド等)


これら薬剤の副作用を増強し、嗜眠、錯乱等の中枢神経系症状、代謝性アシドーシス等を起こすことが報告されている。


本剤は血漿蛋白に結合したこれら薬剤と置換し、遊離させる。


副腎皮質ホルモン剤


(ベタメタゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン等)


サリチル酸中毒を起こすことが報告されている。


機序は不明である。併用時に、副腎皮質ホルモン剤を減量するとサリチル酸系製剤の血中濃度が増加したとの報告がある。


リチウム製剤


(炭酸リチウム)


類薬(インドメタシン等)でリチウム中毒を起こすことが報告されている。


類薬(インドメタシン等)は腎のプロスタグランジン生合成を抑制し、リチウムの腎排泄を低下させる。


チアジド系利尿剤


(ヒドロクロロチアジド)


類薬(インドメタシン等)でチアジド系利尿剤の作用を減弱させることが報告されている。


類薬(インドメタシン等)は腎のプロスタグランジン生合成を抑制し、チアジド系利尿剤の作用を減弱させることがある。


尿酸排泄促進剤


(プロベネシド、ベンズブロマロン)


これらの薬剤の作用を減弱させることがある。


サリチル酸製剤は尿酸の排泄を抑制することが知られているため、これら薬剤の効果が減弱すると考えられる。


乳酸ナトリウム


本剤の作用を減弱させることがある。


乳酸ナトリウムにより尿がアルカリ性となり、サリチル酸の尿中排泄が増加し、血中濃度が治療域以下になることがある。


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム等


,


(1)これら薬剤の血中濃度を低下させるおそれがある。(2)消化器系の副作用を増強させるおそれがある。(3)出血及び腎機能低下を起こすことがある。


(1)本剤との併用により、これら薬剤の血漿蛋白結合部位からの遊離置換によると考えられる。(2)、(3)機序不明


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


オキシカム系消炎鎮痛剤


(ピロキシカム等)


,


両剤又は一方の薬剤の副作用の発現頻度を増加させ、消化性潰瘍、胃腸出血の発現が高まるおそれがある。


両剤ともにプロスタグランジン生合成阻害作用を有するためと考えられている。


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


スリンダク


消化器系の副作用の発現率が上昇する。また、スリンダクの活性代謝物(スルフィド体)の血中濃度が低下する。


機序不明


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


イブプロフェン、ナプロキセン、ピロキシカム、スルピリン


本剤の血小板凝集抑制作用を減弱するとの報告がある。


血小板のシクロオキシゲナーゼ-1(COX-1)と本剤の結合を阻害するためと考えられる。


非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤


COX-2選択的阻害剤


(セレコキシブ)


低用量の本剤(1日325mg以下)とセレコキシブを併用した場合、セレコキシブのみを服用したときに比べて消化性潰瘍等の発生率が高くなることが報告されている。


主に本剤併用によるNSAIDsの消化管障害誘発によると考えられる。


ドネペジル塩酸塩


消化性潰瘍を起こすことがある。


コリン系が賦活され胃酸分泌が促進される。


β-遮断剤


(プロプラノロール塩酸塩等)


降圧作用が減弱することがある。


本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、プロスタグランジンを介した降圧効果を減弱させる。


アンジオテンシン変換酵素阻害剤


(カプトプリル等)


アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害剤


(サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物)


アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤


(バルサルタン等)


直接的レニン阻害剤


(アリスキレン)


(1)降圧作用が減弱することがある。(2)腎機能を悪化させるおそれがある。


(1)本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、プロスタグランジンを介した降圧効果を減弱させる。(2)本剤の腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。


ループ利尿剤


(フロセミド等)


(1)これらの薬剤の利尿作用を減弱させるおそれがある。(2)サリチル酸中毒が発現するおそれがある。


(1)本剤が腎のプロスタグランジン生合成を抑制することにより、これら薬剤の作用を減弱させるためと考えられる。(2)腎の排泄部位において両剤の競合が起こり、サリチル酸誘導体の排泄が遅れるためと考えられる。


ニトログリセリン


ニトログリセリンの作用を減弱させるおそれがある。


本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、ニトログリセリンの血管拡張作用を減弱させる。


タクロリムス水和物、シクロスポリン


腎機能障害が発現することがある。


腎機能障害の副作用が相互に増強されると考えられる。


プロスタグランジンD2、トロンボキサンA2受容体拮抗剤


(セラトロダスト、ラマトロバン)


ヒト血漿蛋白結合に対する相互作用の検討(in vitro)において、本剤によりこれら薬剤の非結合型分率が上昇することがある。


これら薬剤が本剤と血漿蛋白結合部位で置換し、遊離型血中濃度が上昇すると考えられる。


選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)


(フルボキサミンマレイン酸塩、塩酸セルトラリン等)


皮膚の異常出血(斑状出血、紫斑等)、出血症状(胃腸出血等)が報告されている。


SSRIの投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血傾向が増強すると考えられる。


アルコール


,


消化管出血が増強されるおそれがある。


アルコールによる胃粘膜障害と本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、相加的に消化管出血が増強すると考えられる。


副作用:重大な副作用

1: ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

-ショックやアナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)があらわれることがある。2: 出血(頻度不明)

-脳出血等の頭蓋内出血(初期症状:頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺等)、肺出血、消化管出血、鼻出血、眼底出血等があらわれることがある。,,,3: 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎(いずれも頻度不明)

4: 再生不良性貧血、血小板減少、白血球減少(いずれも頻度不明)

-,,5: 喘息発作の誘発(頻度不明)

-,6: 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

-AST、ALT、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。,,,,7: 消化性潰瘍、小腸・大腸潰瘍(いずれも頻度不明)

-下血(メレナ)を伴う胃潰瘍・十二指腸潰瘍等の消化性潰瘍があらわれることがある。また、消化管出血、腸管穿孔、狭窄・閉塞を伴う小腸・大腸潰瘍があらわれることがある。,,

副作用:その他副作用


消化器 -食欲不振、胸やけ、悪心・嘔吐、胃痛、腹痛、胃腸障害、便秘、下痢、食道炎、口唇腫脹、吐血、胃部不快感
過敏症 -蕁麻疹、発疹、浮腫、鼻炎様症状
血液 -貧血、血小板機能低下(出血時間の延長)
皮膚 -そう痒、発汗
精神神経系 -めまい、頭痛、興奮
肝臓 -AST上昇、ALT上昇
腎臓 -腎機能障害
循環器 -血圧低下、血管炎、心窩部痛
呼吸器 -気管支炎
感覚器 -耳鳴、難聴、角膜炎、結膜炎
その他 -過呼吸、代謝性アシドーシス、倦怠感、低血糖

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道0
東北0
関東0
中部0
近畿0
中国・四国0
九州0
合計0
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道0
北東北0
南東北0
北関東0
南関東0
甲信越0
北陸0
東海0
関西0
中国0
四国0
北九州0
南九州0
沖縄0
合計0
都道府県別
都道府県名 合計
北海道0
青森県0
岩手県0
宮城県0
秋田県0
山形県0
福島県0
茨城県0
栃木県0
群馬県0
埼玉県0
千葉県0
東京都0
神奈川県0
新潟県0
富山県0
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